──モデル活動もしながら、どうしてアイドルになることになったんですか?
村田 ちょっと話は長くなるんですけど、もともと私は高校に通ってなかったんですよ。中学時代、学校自体はめちゃくちゃ好きだったんですけど、自転車通学途中の坂道が嫌で遅刻ばかりしていたんです。あと自転車のヘルメットを被っている姿を見られるのも嫌だったんですよ(笑)。あまりにも遅刻が多いから、先生に「留年するぞ」って脅されるぐらいだったんですけど、それを見ていた親に「どうせ高校に入っても辞めるんだから行かなくていい」と言われたんです。私自身、普通の職業には就かないと思っていたし、モデル的な活動もしていたので、どうにかなるだろうと思って高校受験すらしませんでした。
──高校に行かないで何をしていたんですか?
村田 まず家の近くにあるコンビニのバイト面接を受けたら落ちたんですよ。それで一気にやる気をなくしたのと、16歳まで働けないところが多かったので、11月1日の誕生日を迎えるまではお家でアニメの『銀魂』を死ぬほど観ていました(笑)。そんな生活を半年ぐらいして、たまたま見つけたメイド喫茶で16歳の誕生日の日から働き出しました。それからメイド喫茶で働きながら、モデルをやったり、ショップ店員をやったりしていたら、知り合いの男性から「仕事の話がしたい」ってDMが来たんですよ。話を聞いたら、「新しいメイド喫茶を作るから働いてくれないか。同時にアイドルグループも作るから、それにも入ってほしい」と。ただメイド喫茶はやりたいけど、アイドルは嫌だって最初は断ったんです。
──アイドルに抵抗があったんですか?
村田 いえ、むしろ「可愛い子が好き」の延長でアイドルも好きでした。ただ、好きなだけに私の性格やキャラ的にアイドルは向いてないだろうなって思ったんです。
──ちなみに、どんなアイドルが好きだったんですか?
村田 Berryz工房やBuono!などのハロプロ系です。それで、新しいメイド喫茶で働くことになったんですけど、ずっと「アイドルをやらないか」って誘われ続けていたんです。そしたらCAMOUFLAGE(名古屋で活動していたアイドルグループ)にいた香月って子が新しいアイドルグループに入ると聞いて、だったら入ってもいいかなと思ったんです。
──CAMOUFLAGEも好きだったんですか?
村田 あんまり地下アイドルのことは知らなかったんですけど、CAMOUFLAGEは働いていたメイド喫茶の会社が運営していたので知っていました。それで香月のことも知っていて、流れでアイドルを始めました。