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UPDATE|2019/10/13

半月板損傷から1年半、HKT48朝長美桜が絶望を希望に書き換えた瞬間【インタビュー】

『OVERTURE』020号より PHOTOGRAPHER/KENTARO KAMBE


 個人的な活動だけではなく、グループ内での立ち位置についても、大きく考え方は変わってきた。

「いままでは『自分が引っ張っていくぞ!』って気持ちがあったんですけど、ケガをして、踊れなくなったら、もうステージの上で引っ張っていくことはできない。

 それで考え方が変わったんです。『うしろから押しますよーっ!』って。後輩たちを引っ張るんじゃなくて、背中を押してあげることなら、私にもできる。ちょうど5期生が入ってきたタイミングだったので、積極的に自分からコミュニケーションをとるようになりました。

 これまで後輩と接することって、あんまりなかったんですよ。私って、後輩からすると話かけにくいタイプみたいなので(笑)、こっちから話をしたり、プライベートでも遊びに行ったり。いままでは後輩を引っ張りたい、という気持ちも強かったけど、同時にどこかで「追い抜かれたらどうしよう」という不安もあったんですけど、ケガをしたことで、そういう気持ちはまったくなくなりました。今は、少しでも力になってあげたいって気持ちしかないです」

 HKT48がぐんぐん伸びていった時期、まったく同じ話を当時、チームKⅣのキャプテンだった多田愛佳から聞いたことがある。指原莉乃がみんなを引っ張っていってくれるから、私はうしろからメンバーの背中を見ていたい、と。少しでも不安そうな背中を見つけたら声をかけてあげるし、前に出ていけないメンバーがいたら、そっと背中を押してあげたい……組織が強くなるとき、そういう存在はきっと必要なのだろう。そして今、朝長美桜は「そういう存在」になろうとしている。

「私にはそんな力はないんですけど、たとえばSNSのやり方とか、そういう部分ではアドバイスしてあげることだったらできる。5期生だと工藤陽香ちゃんと遊びにいったりしてますね。見た目は赤ちゃんですごくかわいいのに、中身はすごくサバサバしていて、すごく話しやすいし、一緒にいて飽きないです(笑)。このあいだも『美桜ちゃん、背比べしましょう!』って、すごくカジュアルに話しかけてきてくれて。なんか学校で身体測定があったみたいで『私、美桜ちゃんよりも身長、高いと思います!』って(笑)。

 普段はそんな感じなのに、仕事の話をすると『どうしたら人気が出ますか?』とか『どうすれば選抜に入れますか?』って真剣に聞いてくるんですよ。私がHKT48に入ったばかりのころは、そんなこと考えたこともなかったから、あぁ、すごいなぁ~って。そういう後輩たちの力になってあげたいですよね」

 かつて朝長美桜は研究生でありながらセンターに大抜擢された経験もある。その経験値や「アイドル道」が後輩たちに継承されたら、きっとHKT48の未来は明るく輝く。2019年から2020年へ向けて、朝長美桜も、HKT48も、まったく新しいステップを踏み出そうとしている――。

(取材・文/小島和宏)

OVERTURE
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CREDIT

TEXT/KAZUHIRO KOJIMA PHOTOGRAPHER/KENTARO KAMBE

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