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UPDATE|2019/10/24

HKT48豊永阿紀が映画『仁義なき戦い』を鑑賞「広能が信じたのが若杉であったことに高まりました」

豊永阿紀 (C)AKS

AKB48グループが舞台化することでまた新たに話題をよんでいる、東映実録路線の金字塔『仁義なき戦い』。11月9日(土)から24日(日)にかけて博多座で上演される舞台に出演するHKT48の豊永阿紀が、今回、映画『仁義なき戦い』を初鑑賞。20歳の彼女は、昭和が生んだ“不朽の名作”にどんな感想を持ったのか。舞台にかける思いとともに語ってもらった。


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──「仁義なき戦い~彼女たちの死闘篇~」の舞台に出演が決まったとき、どう思いました?

豊永 最初にお話を聞いたとき、思わず叫びました。ずっと役者を目指しているとは言ってきましたが、まさか今、芝居のお仕事で名前を挙げてもらえるとは思っていなかったので、本当に驚きましたしうれしかったです。その後共演するメンバーを知って、錚々たるメンバーの中に自分がいることが信じられなかったです。しかも会場は、福岡に生まれ育って芝居を志している人間ならきっと一度は夢見る博多座。個人的にも、本当に思い入れのある場所です。コンサートでは立たせていただいていましたが、ここで舞台ができるんだと思うと、涙が出てきました。

──実際に映画『仁義なき戦い』を観てもらいましたが、どうでした?

豊永 作品自体はもちろん知っていましたが、なかなか観る機会がなく、今回初めて観ました。観る前は、やはりあの主題歌と題字、そして菅原文太さんの作品というイメージでした。映画は、思わず目を覆ってしまいそうなシーンもありますが、不朽の名作というのはこういうことなんだなと思いましたし、素直に映画としてとても面白かったです。1人ひとりの人生の掛け合いで、忠義もあれば、裏切りも復讐もある。人間の縮図という感じがして、人間くさくて、目が離せなかったです。

──作品の中で気になった人物はいましたか?

豊永 広能(昌三・菅原文太)は、きっと根がお人好しなんだろうなと思いました。誠実な人間で、とても魅力的でした。女を守り、その世界のルールに背くことはしない。信じた人や道理に真っ直ぐな人なんだなと感じました。だけど、広能が信じた人というのが、山守(義雄・金子信雄)ではなく、若杉(寛・梅宮辰夫)であることに、すごく気持ちが高まりました。若杉と出会い、始まった広能の新たなる人生。きっと、若杉の、「山守という人が分からなくなった」という一言がずっと引っかかっていたのではないかと思うと、切なかったです。でも一番印象に残っているのは、柱に向かって泣き出す(槙原政吉役の)田中邦衛さんです。

CREDIT

取材・文/鈴木長月


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