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UPDATE|2019/10/27

石破茂 元防衛相の考える「自民党政権の危うさ」と「地方創生の大切さ」【井上咲楽の政治家 直撃】

左から井上咲楽、石破茂 撮影/荻原大志

「栃木県生まれの眉毛ガール」井上咲楽の政治家対談。防衛大臣など名だたる役職を歴任し、次期総理大臣候補として名前を挙げられることも多い石破茂議員。『月刊ENTAME』には掲載しきれなかったよりディープな政治トークをweb限定版として公開。現状から考える「日本と政治の今」とは。


井上 石破さんは安倍政権について、どう思われているんですか?

石破 そうですね。まず私は、国民に対して本当に丁寧に説明すること、政治家にとってそれが一番大事だと思っています。憲法にしても、外交についても、経済政策にしても、安全保障政策もすべてそうだけど、これはどういう問題なのか、どういう論点があるのか、こんな考え方があるけど、なぜこのやり方でいこうとしているのか、1つひとつを丁寧に説明することが大切。なぜなら、国民はみんな忙しいんですよ。サラリーマンはサラリーマンで毎日忙しく、主婦は主婦で毎日忙しい。そういう忙しい国民の皆さんに対して、問題になっていることを整理し、丁寧に分かりやすく説明すること。それが一番大事だと思っているんですね。

井上 今の政権は説明が足りていないということですか?

石破 足りていない、と思っている国民が多いのではないか、と心配しているんです。もちろん、国民の感情に訴えて政治を動かしていくやり方もあるでしょう。実際、歴史のなかで何度もあったことでもありますから。ただ、私はそのポピュリズムから生じてくる、あまりに狭いナショナリズムは、長い目で見ると国益を損なうと思うんです。もちろん日本の国を大事に思うことは重要。私も元旦から始まって、成人の日、建国記念日と国民の祝日には必ず家に日の丸を掲げています。そういう、日本を大事に思う気持ちは広げていくべきだと思いますよ。だけどそれが偏ったナショナリズムとして、「日本はすべて正しいんだ」というような考え方になるのは危ういなと思うんです。

井上 なるほど。

石破 これから日本が生きていくために、なるべく多くの世界の人に「日本は誠実な国だね」と思ってもらうことは重要です。そして、日本を守ることについて、何でもかんでもアメリカ頼みでいいとは思わない。できることは日本でやるべきだ、それが安全保障のポイントだと思っているんです。だけどそれは偏ったナショナリズムとは違うものだし、国民の感情を煽って政治を動かすようなポピュリズムにもなっちゃいかんと思っているわけですね。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志

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