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UPDATE|2019/10/28

『日向坂で会いましょう』宮崎キャンプで垣間見えた丹生明里の誰も傷付けない優しさ

アイドル番組定点観測 第37回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第37回となる今回の観測期間は10月21日(月)~27日(日)


「丹生ちゃんの心」といえば日向坂46ファンにとってはもうおなじみ、丹生明里の純粋無垢さを表す言葉なのですが、10月27日(日)放送『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)はその「心」が随所に垣間見える放送でした。

動物園大喜利企画の「チンパンジーたちにあって(オードリー・)春日にないもの」というお題に対し、日向坂46メンバーは「知性」「盛り上げ力」「集客力」などいつものように春日をけなす回答を連発。しかしそんな中でも丹生だけは「毛量」と回答し、誰も傷付けない天性の優しさを発揮。

また、とんかつ争奪クイズでは敗北したメンバーが観光バス内で弁当を食べることなり、どんよりとした雰囲気の中無言で弁当をほおばるシーンが映し出されたのですが、丹生だけは超笑顔でおいしそうに食べていました。どんなシチュエーションであっても食べ物への感謝は忘れない――これもきっと「丹生ちゃんの心」のなせる業なのでしょうね。いやこれはあくまで筆者の憶測なんですが。

そんな丹生のことを潮紗理菜が「(もし結婚したら)一生幸せでいられそう」と評したのが、10月27日(日)放送『セルフ Documentary of 日向坂46』(CS TBSチャンネル1)。この放送回では潮紗理菜と高瀬愛奈が2期生への感謝を述べ、宮田愛萌も1期生にすごさを感じると語るなど、互いに尊敬し合う両者の素敵な関係が浮かび上がってきました。

その一方で、潮はアイドル活動の中での嫌なこととして「言葉に傷つけられることも多くて、知らないうちに自分の心がどんどん圧迫されて小さくなっていく」と語り、高瀬は「相方」柿崎芽実の卒業が発表された瞬間「芽実がいなくなったら私はどうしていけばいいんや」と思ったと回想、さらに宮田は加入当初の2期生のことを「シンプルにその時期は仲が悪かったな、って」と激白するなど、数々の葛藤や苦悩も明らかに。

『日向坂で会いましょう』といった番組ではメンバー同士の仲の良さや明るさ、楽しさが目立ちますが、そういった苦悩の時期があったからこそ絆が深まり、バラエティでも無類の結束力を見せることができているのでしょう。
AUTHOR

左藤 豊


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