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UPDATE|2019/12/13

今泉佑唯 卒業から1年、女優としての葛藤の日々を振り返る「本当に逃げ出したくて、毎日泣いていたことも」

今泉佑唯 撮影/佐藤佑一



──「熱海殺人事件」はセリフ量が膨大で、世界観も強いので難しい舞台だったと思います。

今泉 舞台上だとみんなずっと怒ってるし、日常生活であんな大きな動きをしないじゃないですか(笑)。舞台自体が初めてだから最初はそれが理解できなくて難しかったです。

──どこから変わりましたか?

今泉 大阪公演からのスタートだったんですけど、その初日が終わって初めてまわりの方から褒めていただいたことが自信につながりました。本番を終わってからの達成感がすごくて。あの感覚をもう一度味わってみたいと思えたんです。

──難易度の高い「熱海殺人事件」をやりきったことで女優として大きく成長できたかと思います。

今泉 演出の岡村(俊一)さんやキャストの方に「『熱海殺人事件』を経験しちゃえば他の作品に出ても大丈夫だよ」と言われて、「確かにそうかも」と思いました(笑)。

──舞台といえば、来年3月には「あずみ」に主演することが決まりました。

今泉 どうしましょう。大変なことになりそうだなって!

──3年前に川栄李奈さんが座長を務めた「あずみ」は観ましたか?

今泉 映像で観させていただいて「ヤバい!」と思ったんです。「汗だくになりそう」とか「殺陣でケガをするかもしれない」とか、いろんな不安がありました。ただ、意識しすぎると構えてしまうので、難しく考えすぎないで臨むことができたらいいなと思います。

──川栄さんの演技はどうでしたか?

今泉 1つひとつの動作が美しいんですよ。最初、あずみが16歳ということを知らずに観たんですけど、川栄さんの子どもっぽいしゃべり方でキャラクターが分かりました。川栄さんのお芝居を見て覚えようと思うけど、見過ぎてしまうとマネになってしまうので、バランスが難しいですよね。

──川栄さんは「あずみ」主演の後、朝ドラでブレイクしました。

今泉 マネージャーさんからも「川栄は『あずみ』で実力を認められて、いろんな作品で活躍できるようになったんだ」とプレッシャーをかけられるんです(笑)。絶対に大変なことは分かっているけど、「熱海殺人事件」のように本番が終わったら「またやりたい!」と思ってるはず! そんな自分を想像してワクワクしてます。
CREDIT

撮影/佐藤佑一


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