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UPDATE|2019/11/10

クロちゃんが提言「“愛知が興行不毛の地”はもう古い! 名古屋で見たアイドルの新たな可能性」

クロちゃん



言うまでもなく、これは意図的に狙ったものなんです。実際、バックステージではスタッフがメンバーに「いや~、よかったよ」みたいに話しかけていて、女の子たちも満足そうにしていましたから。アイドルでインパクトを残すやり方というのは無限だなと改めて感じました。

もう1つ言えるのは、オンナノコズみたいなアプローチは地方だからこそ現れたということ。今回のイベントには出演しなかったけど、愛知にはほかにもアイドル教室という面白いグループがあるんですよ。これは実際のお寿司屋さんが運営しているユニットで、「歌って、踊って、握れる」のが最大の特徴。プロデューサーの大将は地方によくいる楽器好きの人で、女の子に自分の作った曲を歌わせている。そういう男のロマンが成立するのも、地方ならではじゃないですか。

ただ、やっぱりアイドルの世界って、なんだかんだ言っても東京が中心なんですよね。ライブハウスが山のようにあって、地下アイドルを含めて毎日のようにイベントやっているのは東京だけですし。それに愛知は地方都市としては大きいけど、昔から「興行不毛の地」と呼ばれているんです。決まったジャンルしかウケないらしいんですよ。そういう保守的な傾向がある愛知で、愛知のグループだけが出演するイベントを行い、結果として大盛況に終わった。お客さんも自分の推しているグループ以外も熱心に観ていたし、すごく僕は感慨深かったですね。

CREDIT

取材・文/小野田衛


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