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UPDATE|2019/11/25

「自分には個性がない」と苦悩を語った金村美玖、『ひなあい』2代目贔屓が転機になるか?

アイドル番組定点観測 第41回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第41回となる今回の観測期間は11月18日(月)~24日(日)。


金村美玖という人物の個性を一言で言い表すのは案外難しい。17歳らしい屈託のない笑顔を見せるときもあれば、17歳とは思えない大人びた表情をすることもある。おしゃべりが大好きで社交的な面もあれば、芸術家気質な面も持ち合わせていたりする。そんな彼女が自分のことを「個性がない」と評したのが11月24日(日)放送『セルフ Documentary of 日向坂46』(CS TBSチャンネル1)でした。

同期の中で自分はどんな存在だと思うかを問われ、「私は何にもない気がする」「自分には個性がないなって思う」「2年間やってきて、自分は何が得意かなと言われたら、これというものがなくて悩んでいるところです」と打ち明けた金村。でも果たして本当にそうでしょうか? 同じく11月24日(日)に放送された『日向坂で会いましょう』(以下『ひなあい』。テレビ東京)を見て、そんな悩みは杞憂なのではと感じました。

この日放送されたのは、オードリー・若林正恭の贔屓メンバーを決め直す企画。そこで金村はエピソードトーク対決や妄想告白シチュエーションなどで並いる強力なライバルたちを抑え、見事若林から「2代目ご贔屓メンバー」の指名を受けたのですが、『セルフDoc~』から『ひなあい』を続けて見ていると今回の一連の出来事は金村に対する“肯定”のようにも見えたんですよね。

もはや筆者の一方的な妄想にはなってしまいますが、まるで若林が金村に「『何にもない』なんてことはない。あなたはそのままで十分魅力的だ」と説いているように見えたし、金村も「2代目ご贔屓メンバー」に選ばれたことで今後の自信につながったんじゃないかな、と。そもそも「個性」だけが人の魅力を測る尺度ではないですからね。
AUTHOR

左藤 豊


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