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UPDATE|2019/11/29

『ザ・ベストテン』『明星』『クリィミーマミ』…東京女子流・新井ひとみ80年代カルチャーを語る

衣装と髪型も80年代アイドル風にした新井ひとみ


──80年代アイドルを色々と研究された中で、今のアイドルとの共通点、または違いの部分はどこに感じました?

新井 個性を大事にしているという部分はものすごく今と共通しています。松本伊代さんは声を聞くだけで、「伊代さんだ!」とわかるぐらいに、個性が伝わってきて。今のアイドルさんもすごく個性を大事にされているじゃないですか。そういう部分で似ているのかなぁと。逆に違う部分は、音楽番組での取り上げられ方かな? 今は、基本は番組のシンプルなセットの中で歌います!という流れですが、昔は「ザ・ベーストテン」の動画などを見ていると、すごく変わった所で中継したり、ド派手な演出が毎回あって、驚きました。私が見た中で印象的だったのは、うしろゆびさされ組さんが『渚の「……」』を披露している時に、大量の銀テープが降ってきて、お二人の顔が全然見えなくなっちゃって(笑)。お二人の髪にドッサリテープがついた時に、お互いの顔を見て笑っちゃうんですよ。その光景のほほえましさが良いと同時に、どれだけ面白くて目立ったことができるか!?に挑戦しているみたいで、すごくいいなぁ~と思いながら見ていました。

──それこそ、夜のヒットスタジオなどは、バックに生バンドが控えていましたからね。

新井 そう! 豪華ですよね。今って、映像技術が発達しているからか、特殊な演出を全て映像でなんとかできちゃいますが、この当時って全て世界観を再現するために実際に作っちゃうじゃないですか。その味わい深さがいい。みんなで作ってる感が、いいんですよ。技術の発達した分、無くなった分かもたくさんあるんだなぁ~って。そういう時代に憧れます。

──アイドル文化以外に、憧れる部分はありますか?

新井 ファッション! ピンクにグリーンという、不断なら絶対に合わせないような色を組み合わせていて、可愛いなぁ~って。最近はお母さんからもらったおさがりを着ています。お母さんの青春時代が思いきり80年代なので、その頃に流行った洋服をたくさん持っていて。アニマル柄や千鳥柄の服をもらってきちゃいました。今は実家に帰る度に「これ、可愛いから持って帰っていい?」っておねだりして、「私が着るものなくなっちゃうよ~」って怒られるを繰り返しています(笑)。

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