作詞・作曲・編曲・振付と完全DIYのセルフプロデュースで、自ら“NEO・エレポップ・ガール”を名乗る加納エミリ。ニューウェーブやテクノポップなどの影響を受けた独自のサウンドは、他のアイドルにはないオリジナリティーを獲得しており、アイドルファンのみならず音楽好きの間でも話題となり、タワーレコードのアイドル企画「NO MUSIC, NO IDOL?」VOL.206のポスターも飾った。11月20日にリリースしたファーストアルバム『GREENPOP』は早くも初回限定版がソールドアウトするなど順調な滑り出しを見せた彼女に、フリーで活動することの利点や大変なことを語ってもらった。
──今もソロで活動しているんですよね。
加納 はい。今も事務所には所属してないです。
──ここまで話題になると声をかけてくる事務所もあるんじゃないですか。
加納 ゼロではないですけど、所属するまでには至ってないですね。先方との相性もあるでしょうし、焦って決めるよりも時間をかけたほうがいいのかなと。
──フリーにこだわっている訳ではないんですね。
加納 もう来年にでも、どこかに入りたいです(笑)。いろいろやることが多いので1人だとキャパがパンパンになるんです。
──確かにアーティスト活動以外の作業も多いでしょうね。
加納 そうなんですよ。通販の梱包も自分でやっていますからね。
──在庫も自分で抱えているんですか?
加納 CD、グッズのTシャツや缶バッジ、ハンドタオルなど、全部家にあります(笑)。
──ファンからしたら、アーティスト本人が梱包までしてるのはうれしいですよね。
加納 梱包まで自分でやっているのは応援の材料になりますかね(笑)。
──Tシャツや缶バッジのデザイン発注や、どれだけ在庫を抱えるかも自分で判断するんですよね。
加納 ジャッジを下すのは自分ですね。
──原価計算や予算管理も大変ですよね。
加納 おかげさまでグッズは黒字なんですけど、今回のアルバム制作で最近はライブも全然できてないし、支出も多かったので、収支の波はありますね。
──CDを制作する場合、普通はレコード会社が経費を持ちます。加納さんの場合は自分持ちなんですか?
加納 そうです。なので前払いですね。入金も自分でしてますよ。