可愛すぎるキックボクサーとして話題を集めているぱんちゃん璃奈。2月のデビュー以来、キックボクシングの戦績は5戦全勝。12月8日(日)には後楽園ホールで開催される新日本キックボクシング協会主催の「SOUL IN THE RING CLIMAX」にも参戦する。
7月発売の『ヤングアニマル』では水着グラビアに挑戦するなど芸能活動も行っている。いつも明るい笑顔が印象的な彼女だが、キックボクシングに出会う前は、高校中退から引きこもりの時期を過ごしている。ひたすら家の中で悶々としていた彼女は、いかにしてキックボクシングに出会い、いかにして生きる希望を見出したのか。その生い立ちから話を聞いた。(トレーニング中の写真は
こちらから)
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──キックボクシングに出会ったのは22歳のときだったそうですが、今回はその前のことから教えてください。まずそもそもどんな子供だったんですか?璃奈 小学生の頃は、とにかく習い事をたくさんやっていました。水泳、ピアノ、踊るほうのバレエ、そろばん、学習塾、公文、ダンス……週5〜6日、なにかしら通っていたんじゃないかな。親が特に厳しかったというわけでもないんですけど、いろんな習い事をさせようという方針だったみたいです。だけど私は小さい頃から勉強が大嫌いで運動が好き。なので、ちゃんと真面目にやっていたのは水泳くらいでしたね。学校では先生からしょっちゅう怒られていました。授業中、じっとしていられないんですよ。
──やんちゃな少女だったと。でも男の子からモテたりは?璃奈 いや、モテませんでした! 性格面に問題があったんだと思います(笑)。女の子らしくなかったんですよね。小学生のときなんて全然ダメでした。
──中学に入ると?璃奈 中学では若干モテるようになったかもしれない(照)。でも中学生の恋愛なんて、たかがしれていますからね。付き合っているというだけでキャーキャー騒がれる感じだったし、手を繋ぐときはすごくドキドキしました。私立で真面目な学校だったので、みんな初々しかったですよ。
──学校ではどんな子だったんですか?璃奈 勉強はできなかったですね(笑)。というか、落ち着いて椅子に座ることができないんです。もちろん宿題なんてしないですし。かといって不良というわけでもなかったです。体育でマラソン大会があると絶対に1位を獲っていたし、それが学校に通う唯一のモチベーション。それと部活は真面目に出ていました。水泳部だったんですけど。
──水泳の成績はどうだったんですか?璃奈 う〜ん、いまいちでした。市の大会では優勝できるけど、県大会で優勝して全国大会に出るほどでもないレベル。水泳では目が出なかったんですけど、その代わりに陸上部からスカウトされたんですよ。うちは中高一貫だったので、中3の9月から高校の陸上部に参加できることになったんです。
──足の速さには自信があったわけですしね。璃奈 ところが、ここでケガしてしまうんですよね。毎日20km以上走っていたので、それが原因だと思うのですが。朝練、夜練……ひたすら山の中を走っていましたからね。それでもケガをしてから9ヵ月くらいは部活に在籍していたんですけど、治るメドも経たないし、もうこれはダメだろうなって。それで部活を辞めた瞬間、なにか緊張の糸が切れたんですよ。もういいかなと思って1日だけ学校をサボったら、そこからズルズルと休むようになり……。そもそも学校なんて部活のためだけに行っていたわけですからね。それで高校は中退することにしました。