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UPDATE|2020/01/19

「人は変化せずにはいられない、だから…」安住淳議員の考える政治家の“不可欠資質”【井上咲楽の政治家 直撃】

左から井上咲楽、安住淳 撮影/荻原大志

「栃木県生まれの眉毛ガール」井上咲楽の政治家対談、今回は財務大臣や防衛副大臣などを歴任してきた安住淳議員が登場。国会対策委員長を与党でも野党でも務めた安住議員の素顔とは?


井上 今国会は、会期中に菅原前経済産業大臣と河井前法務大臣の辞任、英語の民間検定試験の延期、「桜を見る会」への追求……など、本当に話題が豊富でしたね。

安住 そうですね。長期政権の中での不正、官僚のだらけた仕事ぶりが表面化し、不祥事の続くにぎやかな国会でした。その分、外交問題、社会保障の問題など、本来ゆっくりと腰を落ち着けて論議するべき政策に向き合いきれなかったのかなと思いますね。

井上 私も委員会や本会議を傍聴していて、野党には不祥事の追及もしてもらいたいけど、でも、政策論議も深めてもらいたいなとモヤモヤしていました。やっぱり2つのバランスを取るのは難しいものですか?

安住 本当にそのとおりですね。ただ、政策論議に関して言うと、今国会で野党がこだわったのは安倍政権が進めていた大学入試改革です。これは野党が問題を提起し、英語の民間試験の活用は延期になり、国語と数学の記述問題の導入も見送りになりました。

井上 そこは、現役の受験生ではないですけど私も気になっていました。

安住 これまで大学入試センターが大学入試の主な部分を担当してきました。安倍政権はそれを改革しようと、今の高校2年生が大学受験をするタイミングから、民間業者に試験を委託するという話になっていたわけです。

井上 そうですよね。

安住 ただ、民間企業は公共性よりも利益追求を重視します。例えば、これまでは受験会場が青森市や鹿児島市だった学生に対して、会場運営の経費削減のため、福岡市や仙台市に来て受験しなさい、と言う。そんなことは、日本がこれまで培ってきた試験の平等性をなくす改悪です。

CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/荻原大志


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