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UPDATE|2024/10/01

テレ東らしさ全開!マユリカ・中谷&柴田理恵の心霊番組『ナキヨメ』にバラエティの可能性を見た

マユリカ・中谷&柴田理恵の心霊番組『ナキヨメ』(C)テレビ東京

9月30日テレビ東京で放送された『ナキヨメ』は“テレ東らしさ”を地で行くような企画力の強さを感じた。

本番組は、とある廃病院に柴田理恵とお笑い芸人のマユリカ・中谷がロケをするところから始まる。廃墟ロケを怯えながら進めていたかと思えば、廃墟内で着席して再現VTRを視聴。その映像では、なぜ廃病院が心霊スポットとなってしまったのかを丁寧に見せていく。実話を基にしたストーリー仕立ての映像は2人の感動を誘い、その涙を火で炙って塩にしてお清めするという企画となっている。

【写真】マユリカ・中谷&柴田理恵の心霊番組『ナキヨメ』場面写真

言ってしまえばこれ以上でもこれ以下でもない。企画を逸脱するような予想外の展開や、大きな笑いなども特に生まれない。だが、企画のユニークさは目を見張るものがあった。

テレビ東京は地上波の中では低予算だからこそ、挑戦的かつ“らしい”番組を作り出してきた。『家、ついて行ってイイですか?』や『YOUは何しに日本へ?』や一般人参加型で現場スタッフの負担は大きいが、時に偶然から大きな波を起こす番組だ。『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』や『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』などはより企画に振っている印象で、その独自性ゆえにバラエティ番組の中でも唯一無二の存在感を放っている。

翻って『ナキヨメ』は間違いなく後者に該当するだろう。「史上初の心霊番組」と謳っているが、そもそもどのジャンルに含めるのが正しいのかさえわからない。ただ、言えるのは無駄のない設計が光っているという点だ。

AUTHOR

まっつ


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