──卒業して、グループの看板がなくなると、自分の足で立たないといけません。不安と楽しみがあったと思いますが、そのふたつはどんなバランスでしたか?伊藤 そのバランスが乱れていたから、悶々としていたんです。でも、「このままじゃダメなんだ。自分で動かなきゃいけないんだ」と実感したんです。そう思えたということは、ようやく地に足がついたということですよね。その感覚があったので、前に進むためにやれることをし始めました。これは体験しないとわからない気持ちだと思います。
──毎日のちょっとしたことに感動したりしませんか?伊藤 あります。散歩するのがこんなに楽しいのか、とか(笑)。街を歩くようになりましたね。外の空気を吸うと、それだけで嬉しくなってしまう時期がありました。
──日常の散歩が楽しいと感じてしまう。伊藤 昔のカレンダーを見返すと、みっちりお仕事が入っていて、お休みはほぼありませんでした。今は当てもなく出かけてみるようにしています。
──10代の頃、将来の自分がどうなるか、考えていましたか?伊藤 16歳でデビューした頃は、将来も上手くやれてるのかなって漠然と思っていました。思っていた通りではないかもしれないけど、自分で動ける環境を作れてはいるので、これからも自分から動いていけばどうにかなると思っています。
▽伊藤万理華いとう・まりか。1996年2月20日生まれ、大阪府出身。2011年に1期生として乃木坂46に加入。2017年12月に乃木坂46を卒業後は舞台「今、出来る、精一杯。」、「仮面山荘殺人事件」や映画「賭ケグルイ」などで女優として活躍している。
▽伊藤万理華EXHIBITION “HOMESICK”会期:2020年1月24日(金)〜2月11日(火・祝)
開場:GALLERY X(SHIBUYAパルコB1)
公式サイト:
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=342&pv=onチケット販売サイト:
https://eplus.jp/sf/word/0000123907