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UPDATE|2020/02/05

元超ネガティブハーフ美女・藤城アンナ「アイドルが私を明るく変えてくれた」

CY8ER・藤城アンナ 撮影/平松大輔


──学生時代は、バンドに夢中だったとか。

藤城 中学1年でポルノグラフィティのコンサートを観に行ってからバンドにハマっていきました。高校生の頃、「閃光ライオット」というフェスがあって、それの決勝まで行ったシンガーソングライターの人を好きになって。その人のライブを下北沢まで観に行ったのを覚えています。ライブハウスに行くのが初めてだったので、怖くてお母さんに着いて来てもらいました(笑)。その後は、1人でも行くようになったんですけど。

──プリクラを拝見すると派手な印象ですが、ギャルではなかったんですか?

藤城 地元はみんなギャルだったんですが、私はおとなしい方でした。校則が厳しかったので、髪の毛を染めるのが禁止だったり、靴下もルーズソックスが駄目だったり。お化粧もちょっとファンデーションを塗っただけで、生活指導の先生に怒られました。だから夏休み中に染めてました。

──オシャレにも関心が強くなっていったんですか?

藤城 いつも洋服は「人と被りたくない」と思っていて。古着だと人と被らないので、古着にもはまっていきました。それで、原宿にも行くようになって、服飾をやりたいって思ったこともあります。

──例えばスタイリストとかですか?

藤城 高校を卒業後は、服飾の大学に進学してスタイリストを目指していたんです。でも、実はかなりハードな職業だと、知人から聞いたとたんに「そこまでやりたい仕事なのかな」って考えてしまって、結局諦めました。

──大学生活は充実していましたか?

藤城 実は私、学生時代はすごくネガティブだったんです。大学には好きな音楽を共有できる友達がいなくて「私にしか分からない」っていう風に考えていて、中二病に近いような感じでした。なので、バイト先の古着屋の友達と一緒に過ごすことが多かったです。でもそういう友達にも「なんでそんなにネガティブなの?」って言われることもありました。

──今はネガティブな部分が見受けられないから信じられないです!

藤城 そうですよね……。アイドルになって1年くらい経って、久々に会った友達に「アイドルやってよかったね。前はネガティブすぎて嫌いになりそうだった」って言われたことがあって。自分がネガティブなことによって、人に嫌な思いにさせることがあるんだなっていうことに気がきました。「ブス」って自分のことを言ってたんですけど、もうを止めました。

──今の藤城さんからは想像できない学生時代から、アイドルの道に進むわけですが、BELLRING少女ハート(ベルハー)に所属して、その後、ICE CREAM SUICIDEに加入して、そこから今のCY8ERに所属。

藤城 当時BiSが好きで、オタクとして現場にも通っていたぐらいでした。でも解散して、もう一回BiSをやりますってなったことがあるんです。それまでは、自分が好きなアイドルが解散してメンバーを募集しますという話を見ても「新メン入るんだ」ぐらいにしか思ってなかったんですけど、当時は「BiSもう一回やるの? 私やりたい!」と思えて。そのぐらいBiSの楽曲が好きだったんです。メンバー募集の時期は、ちょうど就活の時期と被っていたんですけど、ちょうどスタイリストの夢を諦めた直後で、やりたいことも見つからなかったので、今のBiSHの最初のオーディションをとりあえず受けてみたんです。でも落ちちゃいましたけど(笑)。

──それからベルハーへ行くことになったのは、どういう経緯があったんですか?

藤城 BiSHのオーディションに落ちた後、ベルハーに所属していた私の推しメンが辞めることになったので、ラストライブを観に行ったんです。その時「新メンバーの募集」もしていたんですけど「こんな凄いライブは私には出来ないだろうな」と思って応募しないで後悔していたんです。そしたら、ライブの次の日から2次募集が始まって。こんな運命あるのかなと思って、ダメ元で受けました。落ちたら就活しようと思っていたんですけど、見事受かって私のアイドル活動人生がスタートしました。
AUTHOR

鳥羽 竜世


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