大場 以前は芸能界を目指している子たちが集まってくるイメージだったんですけどね。でも、それでもいいんです。着地点がSKE48であるのは構いません。全員が芸能界を目指せなんて言えないですから。ただ、好きで入った世界なら、フルパワーで駆け抜けてほしいです。そうじゃないと、このグループを作ってくださった先輩たちに申し訳ないじゃないですか。SKE48って、基本的な部分は変わっていないと思うんです。劇場公演が熱くて、一生懸命っていう。自分たちがやりやすいレベルにするのではなくて……。
高柳 正規メンバーが休演の時には研究生が代わりに公演に出てくれていますが、正規メンバーが研究生のレベルに合わせた公演をするのではなくて、研究生が正規メンバーのレベルに追いつく努力をしないといけないですよね。最近、メンバーにそんな話をしました。
大場 そうだったね。私たち2人が出ていない公演を観たとき、すごく優しい公演になっていたのが気になって。公演が終わってから、「みんなはこんなんじゃないよ。初日の自分たちはもっとできていたから」という話をしました。みんな優しいんですよ。後輩に寄り添える優しさがあるんです。
高柳 私たちは鍛え抜かれた時代だから(笑)。
大場 そう。だから、自分たちでレベルを上げるしかなかったんです。優しさも大事だから、昔のやり方を押しつけることはしないけど、そこはTPOですよね。
高柳 頭ごなしに怒ることはしないですね。私たちはたくさん怒られてきたけどそんなときに、「やってやるよ!」と思って頑張ってきたので。
──世代が違えば、考え方も違うでしょうし、反抗期のメンバーもいるでしょうからね。
大場 何度も話しているのは、「部活じゃないからね。自分たちが選んだ仕事だから」ということです。それは年齢に関係なく理解しないといけないことだと思います。
高柳 私が入ったとき、珠理奈さんは中学1年生だったのに、それができていましたから(笑)。
▽SKE48 26thシングル『ソーユートコあるよね?』
1月15日(水)発売