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UPDATE|2020/02/06

TVアニメ『推し武道』原作・平尾アウリが現役アイドル根本凪と語る「アイドルが武道館を目指すワケ」

(左から)根本凪、平尾アウリ 撮影/松山勇樹 (c)平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会


──原作を読まれて根本さんは『推し武道』でグッときた場面はどこでした?

根本 色々とありすぎます。まず、お正月におせちを作っているお母さんに、えりぴよさんが「ガチ恋口上」で応援するところ、メッチャ笑いつつイイ話だなぁ!って。あとはやはり、人気投票でのれおちゃんとくまささんの絆の深さ。れおちゃんが前にいたグループの時は1位にできなかったけど、今度は絶対に1位にするとくまささんが告げれば、れおちゃんは弱気な舞菜ちゃんに「ファンの人のことを信じて」とくまささんの言葉を思い出して語りかける。もう、この二人の関係がエモすぎてグッときました。

平尾 (ニコニコ)

根本 ……はっ!? 作者さんを目の前にこんなにはしゃぎ、しかも語彙力が全くなくて申し訳ないです(土下座する勢い)! けど、このステキな関係性を築くのが難しいと思うんです。アイドルさんがいるだけファンの方の応援の形があって、中には計算が働く関係もあるかもしれない。ここまで互いを信頼し合えるってスゴイ。新しいカップリングの形を見た気がします。

──根本さんから見て『推し武道』のようなアイドルとオタクの関係性で、これはある!と思った部分や、これは新鮮だなと思った部分は?

根本 握手列を何とか途切れさせないようにとループし続ける方の熱量はものすごくリンクします。本当に列って無くなる時はなくなるんですよ(苦笑)。えりぴよさんが舞菜ちゃんのためにループする姿、心が温かくなります。

平尾 やはり握手列が無くなるのは気がかりになるんですね。

根本 メチャ気になります! 目の前にポッカリ空間が空く分けですから。

──根本さんとしては列を切らさないように! という何かしらの意識はありますか?  作中でも優佳は列が途切れると「空いてますよ~!」とアピールしたりしています。

根本 強烈に意識することはないのですが、「この前も、来てくれたよね?」と、自分から会話をして距離を縮めようとは意識しています。

──平尾先生は自分がこういう対応をされると嬉しいというのはありますか?

平尾 「次も来てね」って言われるのが嬉しいですね。「ありがとう」で終わると、もう次は来なくていいってこと? と思っちゃって。この場だけの「ありがとう」よりも、次に繋がる一言をもらえると、もっと頑張りたいなと思えるんですよね。

根本 なぁるほど、ものすごく勉強になります。
AUTHOR

田口 俊輔


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