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UPDATE|2020/02/09

アナウンサーから国会へ… 丸川珠代議員がビートたけしからされたスカウトとは?

左から井上咲楽、丸川珠代 撮影/松山勇樹



井上 その後、アナウンサーから政治の世界へ転身されて、自民党内での反応はどんなものでしたか?

丸川 当時も今も、可愛がってくださる先輩がたくさんいます。最初は物珍しい生き物を見る感じだったのかな。別の業界から来た人、テレビ局にいた人はどんな感じなのかな、と。でも、落ち着いて見回してみると、政治の世界っていろんなところから来た人の集まりなんですよね。「誰かが特別」ということはほとんどない気がします。地方議員出身の人もいれば、タレントさんだった人もいるし、スポーツ選手だった人もいるし、一族が政治家だという人もいれば、サラリーマン家庭で育ち会社員から政治家になった人もいます。

井上 言われてみると、そうですね。

丸川 特にうちの党はオープンで、いい意味で雑多。平場と呼ばれる党内の会議では誰が何を言ってもいいんです。議題となっている政策について詳しく知らなくても、意見があるときは発言できます。しかも、最終的には党の最終意思決定機関である総務会まで乗り込んで意見を言ってもいい。これが自民党の良さだと思います。

井上 懐が深いというか。

丸川 今はそういうことないですけど、昔は意見が対立する同士でグループを組んで総務会に乗り込んでいったと聞きます。時には総務会長を取り囲み、「決議させないぞ」と。昔のニュース映像でハマコー先生(政界の暴れん坊と呼ばれた浜田幸一議員)がイスを投げていましたもんね。

井上 動画で観たことがあります! 衝撃的でした。

丸川 面白いと言ったら怒られるかもしれないですけど、ああいう伝説、逸話もたくさんあって。今も物こそ飛びませんが、お互いにチームを組んで徹底的に言い合う文化は残っていますよ。

井上 丸川さんは旦那さん(大塚拓衆議院議員)も議員さんで、自民党。しかも、同じ細田派で派閥まで一緒。家でニュースを観ながら考え方の違いから議論になって、夫婦喧嘩に……みたいなことないんですか?

丸川 まったくないんですよね。政策の方向性、基本的な考え方にズレがないんです。不思議なくらい2人で同じ方向を向いています。

井上 そうなんですか。

丸川 たとえば、安全保障の問題、社会保障政策の優先順位付け、2人とも同じなんです。話し合ってから結婚したわけじゃないんですよ(笑)。

取材・文/佐口賢作

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽丸川珠代(まるかわ・たまよ)
1971年1月19日生まれ、兵庫県出身。自由民主党所属の参議院議員。2007年初当選。環境大臣、オリンピック・パラリンピック担当大臣などを歴任。夫は衆議院議員の大塚拓氏。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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