FOLLOW US

UPDATE|2020/02/09

丸川珠代議員が語る、議員会館の恋愛事情からタピオカ容器統一発言の真意まで

左から井上咲楽、丸川珠代 撮影/松山勇樹



井上 以前、タピオカについての発言がTwitterで話題になりました(「話題のタピオカ。若者文化のトレンドである一方で、プラごみのポイ捨てや容器の不統一など問題も抱えています。これこそ政治が解決すべき点、取り組んで参ります」)。

丸川 私はプラスチックのリサイクルに問題意識を持っているので、タピオカの容器がポイ捨てされているのを見て、思ったことをさっと書いたんですね。ただ、言葉足らずで真意が伝わらなかったかな、と。この場で補足すると、日本では自治体ごとにプラスチックのリサイクルを「やる、やらない」の取り組みが異なっているんですね。たとえば、私や井上さんの暮らす東京23区でも、区によって違うんです。

井上 そうなんですか。

丸川 プラスチックゴミを分別する区、しない区があります。なぜかと言うと、プラスチック容器ってゴミに出すとき、中身がカラでしょう。

井上 はい。

丸川 空気を運んでいるようなもので、かさばるけどリサイクル時に熱を加えて凝縮すると、かなり小さくなってしまう。つまり、他のリサイクルと比べて収集コストがかかってしまうんですね。だから、自治体のご判断でお決めくださいとなっていて、統一されていません。分別収集をしている区では、プラは全部水ですすいで、分けてゴミに出します。そうすると、プラスチックは100%に近い割合でリサイクルができるんですよ。ちなみに、タピオカの容器は同じプラでも、レジ袋とは違う素材なので、できれば捨てるときに分けた方がいい。本当は燃やしも、埋めもしないでリサイクルできれば最高なんですけど、コストの問題でできていないのが現状です。

井上 東京ではタピオカ屋さんの容器は最後、どうしているんですか?

丸川 ほとんどが焼却に回されています。ただ、排出されるCO2のことを考えると、リサイクルに回したいですよね。そのためには意識の啓発が一番大事で……ということが言いたかったんですけど、Twitterでは言葉足らずで。もどかしいですね。

井上 タピオカのブームは続いていますし、容器やストローのゴミは量が多い分、もったいないですよね。

丸川 他にもトレー容器やレジ袋。特にトレー容器はプラスチックのゴミの中で割合が一番高いので、ここをどう変えていくか。ストローが紙になったように、その工夫も大事ですよね。今はちょうど境目の時期で、海外の企業はいち早く紙のトレー容器にしてきているんですね。この機を逃さず、日本のメーカーさんもできるかぎり、紙にフィルムを貼ったような入れ物に変えてくれたらいいのにな、と。もし、紙そのものに変えられるのなら、それがいいですし、リターナブルやリフィル(詰め替え)ができるものに変えるなら、それもいいですよね。

井上 紙がおしゃれという方向に持っていけたら、いいですね。ちなみに、丸川さんはタピオカお好きなんですか?

丸川 好きなんですけど、残念なことに子どもが「僕はあんまりタピが好きではない」と言うので、1人のときに飲んでいます(笑)。

取材・文/佐口賢作

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽丸川珠代(まるかわ・たまよ)
1971年1月19日生まれ、兵庫県出身。自由民主党所属の参議院議員。2007年初当選。環境大臣、オリンピック・パラリンピック担当大臣などを歴任。夫は衆議院議員の大塚拓氏。
CREDIT

取材・文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


RECOMMENDED おすすめの記事