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UPDATE|2020/02/11

BiSH、豆柴の大群…WACKが放つグループが今、支持されるワケ

『水曜日のダウンタウン』から誕生した、豆柴の大群



その中でも、もはや「お茶の間人気」一歩手前まで来ているのがBiSHだ。その名前のとおり、「BiSをもう一度始める」というテーマからスタートしたものの、メンバーの個性を出すスタイルはそのままに、ライブでは個性的な歌声を持つアイナ・ジ・エンドを中心にし、かつての破廉恥な仕掛けは止めて、クリーンな形に刺激の方向を転換。それが功を奏してか、BiS時代とは違った若いファンの支持を集めはじめる。

その勢いを駆って、2018年にはBiS解散の地・横浜アリーナでワンマンライブも開催し、その年末には幕張メッセでのワンマンも開催。さらに昨年は『アメトーーク』で特集されるなど、その人気は拡大する一途。さらに『FNS歌謡祭』にも出演するなど、「もしかして来年には紅白出るかも?」という噂もまんざら冗談ではない勢いだ。

さらにエイベックスとの共同プロデュースであるEMPiRE、タワーレコードのレーベル・T-Palette Records所属のCARRY LOOSE、育成プロジェクトであるWAgg、そして昨年末誕生した豆柴の大群と、ファミリーは年々増加中。ちなみに最近バラエティ番組で人気のファーストサマー・ウイカも元BiS(1期)で、WACK所属ではないが活躍している「親戚のお姉さん」的存在。

今WACKがこれまでのアイドルファンとは違った層に支持されているのは、松隈ケンタの書く楽曲の力に加えて、ゲリラ的なセールスプロモーションがファンを熱狂させている。タイアップ付きの『Life is beautiful』が発売された同日にまったく告知なしの新譜、その名も『NON TiE-UP』を発売したり、CD発売日に当日発表で各地のレコード店でイベントを開催したりといった「何かが起きる」ハプニング感がファンたちをワクワクさせ続けているのだ。

アイドルらしからぬヤンチャさ、それでいてスタイリッシュな部分が、これまでアイドルに抵抗があった人たちを呼び込んでいる。その動き続ける運動体としての魅力、気持ちよさは今時代の先端を走っていると言っていいだろう。

WACKの社是は「ちんこと言える世の中を。」。そんな事務所は好きですか? もし気になってしまうのなら飛び込んでしまえ!


(文/大坪ケムタ)
CREDIT

文/大坪ケムタ


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