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UPDATE|2020/02/11

BiSH、豆柴の大群…WACKが放つグループが今、支持されるワケ

『水曜日のダウンタウン』から誕生した、豆柴の大群

『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「BiSHドハマり芸人」が放映されるなど2019年大躍進を遂げた“BiSH”や、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)から誕生した“豆柴の大群”など、数々の話題グループを生み出してきたのが、渡辺淳之介率いる事務所・WACKだ。なぜここまでアイドルファン以外にも支持を広げているのか? その裏側を考察した。


昨年末、AKB48グループでも坂道グループでもない新人アイドルグループが、とんでもない記録を叩き出してしまった。デビュー直後にYouTubeのMVは即日100万ビュー越え、個人アカウントも軽々とフォロワー10万を抜き去った。そのアイドルの名は「豆柴の大群」。

彼女たちはドキュメンタリー要素の強い仕掛けで人気のバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』内のコーナー「MONSTER IDOL」から誕生した5人組。本誌でもおなじみのクロちゃんがプロデューサーとなり、結果的にそのクズっぷりが注目を浴び、さらに1stシングルも「プロデューサー続行バージョン」「解任バージョン」など3種類が発売され、デビューシングルでオリコンウィークリー1位という記録を奪取した。

彼女たちのデビューのきっかけとなった「MONSTER IDOL」は、番組とWACKのコラボ企画。WACKとは何? と思う人もまだまだ多いかもしれない。「楽器を持たないパンクバンド」として現在ブレイク中のBiSHが所属する事務所で、過激な仕掛けとスピード感でこれまでのアイドルファンとは違った層を虜にしている。

その事務所とテレビが一体になって仕掛けたのが「MONSTER IDOL」。こうしてBiSHをきっかけに興味を惹かれていた若いファンをさらに引き込んだWACK。そのプロデューサーが“ジュンジュン”こと渡辺淳之介だ。

2010年に当時所属していたつばさプラスからアイドルグループ・BiSをデビューさせ「全裸MV」「スク水ライブ」「ビンタ会」など破天荒な仕掛けで悪名を馳せつつも、本格的なバンドサウンドを取り入れた楽曲とそれまでのアイドルライブにはなかったパンクな客席のノリで、「アイドル戦国時代」と呼ばれた2010年代前半のアイドルシーンの空気を作り上げた。

そして2014年、BiSの解散後に立ち上げたのが個人事務所WACK。2014年にプラニメ(現GANG PARADE)、翌2015年にBiSH、そして2016年にはBiS(2期)を再始動。


CREDIT

文/大坪ケムタ


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