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UPDATE|2020/02/12

BiSから豆柴の大群まで、 7つのポイントで紐解くWACKというスタイリッシュさ

『水曜日のダウンタウン』で誕生した、豆柴の大群

『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「BiSHドハマり芸人」が放映されるなど2019年大躍進を遂げた“BiSH”や、『水曜日のダウンタウン』(TBS系)から誕生した“豆柴の大群”など、数々の話題グループを生み出しているWACK。今もっとも注目すべき存在だが、ここに至るまでには様々な手法を用いて果敢に仕掛け続けてきた。今回はそんなWACKの魅力を7つのポイントから考える。


(1)“BiS”――すべてはこのグループから生まれた!
WACK所属のすべてのグループのルーツともいえる存在がBiS。当時つばさプラスの社員だった渡辺淳之介がソロ歌手のプー・ルイを中心にアイドルグループとして誕生、とにかく世間の目を向けさせようという炎上商法で賛否の話題を呼ぶ。その反面、それまでのアイドルの歌うロックとは一線を画した楽曲とパンクスのライブのような盛り上がりは、それまでアイドルを見なかった人を呼び込んだ。

横浜アリーナで解散後、渡辺淳之介が独立して作った事務所がWACKで、BiSの成功も失敗もすべて注ぎ込んで作ったのが今のグループなのだ。2016年に2期復活、そして去年3期が始動。現在のメンバーはイトー・ムセンシティ部、ネオ・トゥリーズ、チャントモンキー、トギー。



(2)もはやお茶の間人気に達した時代を創るグループ “BiSH”
『アメトーーク』の特集は伊達じゃない! 芸人にアイドルまでも虜にするBiSHは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dの6人組。特にアイナのブルージーな歌声は、BiS譲りのパンクナンバーに加え、代表曲『オーケストラ』などの楽曲のスケールを際立たせ、アリーナクラスの会場も圧倒する。

昨年は全国ツアーを中心に活動し、その人気を日本の隅々にと振りまき、今年も「NEW HATEFUL KiND TOUR」からスタート。またアイナはジェニーハイ・SUGIZOらの楽曲にフィーチャリング参加、アユニは自身バンド・PEDROなどソロ活動も積極的で、もはや時代のアイコンになりつつある。


(3)泥臭くも何より輝くステージ “GANG PARADE”
WACKでは最多の10人組グループ。BiS解散後設立したWACK最初のアイドルだが、二度の改名や相次ぐメンバー脱退など方向性に悩まされた。2016年に現在の名前に変わり、メンバーの安定と共にカラーが確立していった。多人数ならではのステージで、時に自由に振る舞い、時に全員でビシッと揃えて見せるパワフルなパフォーマンスの強靭さは随一。唯一のデビュー時のメンバーがカミヤサキ。BiS(1期)のメンバーで、移籍後は活動休止、復帰のための100キロマラソンチャレンジ、坊主頭へとヘアチェンジ、BiS(2期)へのレンタルトレードと波乱万丈のアイドル人生だったが、今年5月に脱退が決定。最エモ必至なこれからのGANG PARADEに注目だ。



(4)まだまだ個性派揃いの姉妹グループたち!
BiS(1期)時代からタッグを組んできたエイベックスとの共同プロデュースという形でデビューしたのがEMPiRE。WACKオーディション選出者からメンバーは選ばれており、エイベックスらしい派手めなシンセサウンドが特徴。昨年デビューしたCARRY LOOSEは元BiS・Waggの3人と元アイドルネッサンスのユメカ・ナウカナ?で結成され、青春パンクぽさが印象的なグループだ。そして『水曜日のダウンタウン』からデビューし、クロちゃんプロデューサー解任からWACK預かりとなった豆柴の大群。それにアイドル育成機関であるWAggと、現在までにWACK誕生から年に1グループは結成されている。この増殖っぷりも飽きさせない理由の1つだ。



CREDIT

文/大坪ケムタ


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