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UPDATE|2020/02/16

元アンジュルム・和田彩花がソロとして歩んだ半年間「作詞をしてみて、改めてつんく♂さんのすごさを実感」

和田彩花 撮影/河野優太

2009年から2019年6月まで、ハロー!プロジェクトのアイドル・アンジュルムとして活躍してきた和田彩花。卒業後はこれまでとは異なるアプローチをしながら“ソロアイドル”として活動している。2月24日からは東名阪を巡る初のツアーも控えている彼女が思う、卒業してからの半年と、これからのこと。


──今日はソロ活動を始めてからの半年間を振り返っていただきます。

和田 ソロになってから、単純にできることが増えました。今はアイドルでいること以上に、何を表現するかが大事だなと思っています。とはいえ、いきなり1人で表現することはできるとも思っていなかったです。アンジュルムでは、ほぼほぼ完成形で曲を頂いて、しかも仮歌まで入っている。私たちは仮歌通りに覚えてくることが多くて、レコーディングで修正していくようなやり方でした。振りも先生が付けてくれるし、ステージでも「位置はここで、みんなでタイミングを覚えてね」って感じで丁寧に教えてくれました。じゃあ自分で表現することって何があったんだろう、と考えてみると、意外と何もできていなかったんだなと。

──表現することについて受け身だったというのは、アンジュルム卒業前から感じていたことですか?

和田 いえ、卒業してから改めて気付きました。もちろんアンジュルムにいたときも、「もっとこうしたいな」という自分の欲はあったけど、その程度だと欲でしかなくて、それを形として表現するのは、すごく大変なことでした。アンジュルムを卒業して数週間後に、「詞を書いてみなよ」って言っていただいたので、とりあえず作詞をしてみようと。それで、この半年間いろいろ書かせてもらっていますが、ずいぶん世界観が広がりました。

──それまで作詞の経験は?

和田 全くなかったです。ただ自分では書かなかったけど、詞を読むのは大好きだったんです。特にアンジュルムの詞をたくさん書いてくださっている作詞家の(児玉)雨子さんは、直接の会話は少なかったんですけど、同世代だから詞を通して価値観を共有している感覚が楽しかったです。今は自分で表現できる場を頂いてはいますけどイントロダクションでしかなくて、自分にとって何が必要で、どうしたら思い描いている表現になるかを、いろいろ試しています。現時点で公開している曲は3曲で、2曲はステージで披露していますが、それぞれ方向性の違う曲なので、いろいろな気付きがあります。自分的には、いろんなことに挑戦した半年間でしたね。それを卒業直後からできたのは、恵まれた環境だと思います。

──アンジュルム時代から続き、現在通われている大学院と、ソロ活動の両立はいかがですか?

和田 今は大学院がメインです。アンジュルム時代も両立はさせていたんですけど、生活の7割は仕事で、その合間に勉強をする感じでした。きちんと取り組む時間が修了には必要だし、そこはしっかりやりたかったので、今は学業を優先させてもらいながら、自分のやりたいこともやらせていただいています。

CREDIT

取材・文/猪口貴裕 撮影/河野優太


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