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UPDATE|2020/02/18

『バンドリ!』声優としてブレイク 前島亜美「キャラクターの人生を背負っているから2倍感動できる」

前島亜美 撮影/飯酒盃智明



──ステージには丸山彩として立っているわけですが、その感覚は同じ武道館にグループで立ったときとは違うものなんですか?

前島 全然違いました。『バンドリ!』で最初にライブをしたときに一番感じたのが、責任感の大きさでして。グループでは10数人で1曲を歌って、歌割りも多くて3つぐらいでしたけど、声優としては1人でまるまる1曲歌わなくちゃいけないし、1人でステージを保たせなくちゃいけない。でも、声優でありながらキャラクターとしてライブパフォーマンスをすることはキャラクターの人生を背負っているわけで、2倍感動するんです。以前、「ステージからそのキャラクターが観ている景色を目にしたら、もっとキャラクターのことを大切にできると思う」とおっしゃった声優さんがいらして。私はアイドル時代の経験がある分、どこかステージ中って演出のことや振り付けのことを考えてしまいがちなんですけど、声優さんはずっとキャラクターに寄り添っているんだなって感動しました。

──女優としてもさまざまな舞台で活躍していらっしゃいますが、演じることの魅力はどういうところに感じますか?

前島 人間がお芝居をするので同じ公演は1つとしてなく、舞台の皆さんの生き方や表現、モノ作りの姿勢からすごく感銘を受けまして、「お芝居ってこんなに楽しいんだ!」と知れたのが演劇だったんです。私は根がわりと暗いので悩みがちなところもあるんですけど、そういう人に寄り添ったり救ってくれるような作品も演劇にはあると思っています。

──特に印象に残っている作品は?

前島 「幸福な職場」(2017年上演)という実話を元にした作品で、まだ障害者雇用が普及してない頃の日本の小さなチョーク工場で16歳の知的障害を持った少女が頑張って働くという物語の、知的障害を抱える少女の役を演じさせていただいて。実際にご健在だったご本人ともお会いしてお話をさせていただいたり、チョーク工場にも足を運んでお仕事を1日体験したりと、テレビもケータイも触らず2カ月くらいお芝居だけに没頭して、あのときにすごくやりがいを感じました。もう亡くなられてしまったんですけど、そのときにご一緒させていただいた中嶋しゅうさんという役者さんが「お芝居だけはどんな人生の瞬間も無駄にならない職業だから、すごく楽しいしやりがいがあるよ」とお話してくださって。その出会いもすごく忘れられなくて、強く思い出に残っています。

──2月に「バレンタイン・ブルー」、4月に「雪やこんこん」と舞台が2本続きます。その合間に声優としてのお仕事もあると思いますが、切り替えはどのようにされていますか?

前島 昨年悩んだのがまさにそこで。朝と夜に声優のお仕事があって、その間に舞台の稽古などがあるとなかなかうまく切り替えができなくて。どちらもお芝居であることには変わりないので、もっと心を柔軟にして、チャンネルの切り替えをうまくできるようになるのも今年の目標ですね。

CREDIT

取材・文/西廣智一 撮影/飯酒盃智明

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