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UPDATE|2020/03/04

CUBERS 無人の壁に向かって歌った下積み時代「つらい経験があるから今がある。後悔は一切ない」

左から末吉9太郎(スエヨシ9タロウ)、優(ユウ)、TAKA(タカ)、春斗(ハルト)、綾介(リョウスケ) 撮影/松山勇樹

2015年に結成されたボーイズユニットCUBERS(キューバ―ズ)。高い楽曲性を武器に、路上ライブや独自のキャンペーン活動(楽曲が良くなかったら全額返金や100円貰えちゃうCD!?、全国キャンピングカーTOURなど)を経て着実にファン層を拡大させ、昨年5月には念願のメジャーデビューを果たした。メンバー個々の活動も活発で、TAKA(タカ)は2.5次元舞台でも人気を博し、末吉9太郎(スエヨシキュウタロウ)はSNSに投稿する“アイドルオタクあるある動画”がバズりにバズり、総再生回数は3億再生を突破した。


3月4日(水)にメジャー3rdシングル『WOW』をリリース予定で、5月23日(土)には東京国際フォーラムでのワンマンライブも控えている。今、まさにネクスト・ブレイクの最有力として名前を挙げられることが多くなってきた5人にこれまでの活動を振り返ってもらった。

      *     *     *

──「友情・努力・音楽!」をモットーにするCUBERSは、メンバー仲がいいことでよく知られます。今回はその秘訣に迫りたいと考えています。

春斗 まぁここまで来るまでに僕らもいろいろありましたね。振り返ってみると、苦しい時間を共有していることで絆が深まった部分は大きいかもしれない。

──最近でこそ男性アイドルの数が飛躍的に増えていますけど、CUBERSが結成された当時はジャニーズ以外はあまり一般的でないような状況でしたよね。

TAKA たしかにそうでした。新宿とかで路上ライブをしても、誰1人として足も止めてくれないんです。目の前に誰もいないのにMCまでするって相当つらいですよ。知らない人から見たら、「この人たち、なんで壁に向かって話しかけてるの?」って不気味だったと思う(笑)。

綾介 機材を運んだり、機材のセットをするのも全部自分たちだったし、衣装を着たまま電車で移動したし、チラシすらも受け取ってもらえなかったし……。

春斗 ただ現実は厳しかったけど、気持ち的には前向きだったんですよね。チラシを受け取ってもらえないときも、「場所が悪かったよね」って強がりながら励まし合っていましたし。

TAKA そうだね。最初すごいところから始まって落ちていったら考えこんじゃうんだろうけど、あのときの僕たちって何もないゼロからスタートする状態でしたから。失うものがない者特有の図太さがあったんですよ。ゼロの状態だから、何をやっても新しい景色が僕らの目には見えてくるんです。お客さんが全然いないことで「恥ずかしいな」という気持ちはありましたけど、「ヤバいな」という焦りはありませんでした。

優 たしかに言われてみたら弱音は吐かなかったかもしれないな。「今日は大変だったね」とか5人で励まし合ってはいましたけど。
AUTHOR

小野田 衛


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