綾介 悩んでいる時間がなかったというのもあると思います。右も左もわかららない僕たちは、ライブのやり方すらも把握していなかったので。たとえば会場によってステージの大きさが違うじゃないですか。大きい会場だったら場位置もそれに合わせて広げなくちゃいけないと僕らは考えていて、本番になると移動が間に合わなくて慌てふためいていましたから（笑）。
9太郎 懐かしい！ カッコつけなくちゃいけない曲なのに「マズい！ 間に合わない！」とか焦りながらゼーゼー走っていたなぁ（笑）。
──そういうのってグループが大きくなったり、それこそメジャーデビューとかすると振付の先生や帯同する舞台監督などが調整してくれるはずですよね。
優 そのへんは本当に一から十まで自分たちでやっていたし、当時マネージャーさんもボーイズグループを手掛けたことはなかったんですよ。全部を手探りでマネージャーさんも僕らと一緒に研究しながら進めてく感じで。
9太郎 相談できる人もいかなかったしね。
春斗 対バンライブがあると、他の出演者さんの様子をずっと観察していました。どうやってステージを盛り上げているのか、どうやってお客さんを増やしているのか……。僕たち、本当に何もわかっていなかったので。
TAKA あとは企画ですよね。僕たちはアイディアで勝負するしかないと思ったんですよ。企画というのは、たとえば「こっちが100円をあげるからCDをもらってください」とか。知ってもらうためには、もうなりふり構っていられなかったので。
綾介 企画では芸人さんと絡んだりすることも結構ありましたね。
