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UPDATE|2020/03/04

CUBERS 無人の壁に向かって歌った下積み時代「つらい経験があるから今がある。後悔は一切ない」

左から末吉9太郎(スエヨシ9タロウ)、優(ユウ)、TAKA(タカ)、春斗(ハルト)、綾介(リョウスケ) 撮影/松山勇樹


──「今思うと、あれは失敗だったな」と感じる企画は?

TAKA 結果的には話題になったから、失敗らしい失敗はないと思うんです。ただし、メンバーの意見がめちゃくちゃ割れた企画はありました。一例を挙げると、キャンピングカーツアーとか……。

綾介 あのときは「もう絶対にしたくない!」という意見と「いや、やってよかったんじゃないか」という意見、見事なまでに2つに割れました。

TAKA 僕は賛成派! 地方に住んでいで普段は会えない方たちと接することが、すごく新鮮だったんですよ。特にホームシックになるタイプでもないですし。某メンバーはキャンピングカーの移動中にいらついてましたけど(笑)。

9太郎 某メンバーの正体は……僕です(苦笑)。もちろんライブは楽しいし、普段歌えない土地で歌えるのは嬉しいし、地元のファンのみんな、遠征してくれてるファンのみんなには本当に感謝しかないんだけど、3日目から精神的にもしんどくなってきて、そうなるとこっちは口もききたくないんですよ。何日経っても常に視界にメンバーがいる。あるいはスタッフさんがいる。それだけでもうんざりするのに、優が車の中で体勢を変えるんですよね。それがまたカチンと来る(笑)。

春斗 あった、あった! あのときは「ヤバい。これは本気で怒ってる」と僕は気づいたんですよ。9太郎はいじられキャラだから普段はからかわれているんですけど、「今、ネタにしたら本気でキレると思う」って他のメンバーに忠告しましたから(笑)。

綾介 でも間違いなく言えるのは、そういった過去のつらい経験があるからこそ今があるということ。後悔なんて一切ないです。

TAKA メンタルも鍛えられましたしね。街でフライヤーを受け取ってもらえないと、精神的にはかなりつらいんです。だけど、ある瞬間から無双モードに突入するんですよね。

優 そうそう。15分過ぎたあたりから、痛みを感じなくなってくるんです。自分が傷つかないから、平気でどんどん声をかけられちゃう。これはやったことがある人じゃないとわからない感覚かもしれませんね。

9太郎 やっと配り終わったと思って駅まで歩いて戻ると、途中で捨てられているビラを発見することもあって。あれはさすがに凹んだなぁ。
AUTHOR

小野田 衛


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