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UPDATE|2020/03/30

信頼厚かった「副担任」中井りか、『青春高校3年C組』夕方帯最終回で女子アイドル部とのコラボに感動

アイドル番組定点観測 第59回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第59回となる今回の観測期間は3月23日(月)〜3月29日(日)。


2018年4月から放送がスタートした『青春高校3年C組』(テレビ東京)。人気芸人が「担任」として日替わりでMCを務める一方、番組の主役はあくまでオーディションで選ばれた“素人”の生徒たち。しかも平日月~金曜の夕方帯で生放送という近年類を見ない実験的なバラエティ番組でした。

その『青春高校3年C組』が3月27日(金)をもって夕方帯での放送を終了。3月後半はメイプル超合金、三四郎、バナナマン・日村ら「担任」による最後の授業が行なわれましたが、中でも印象的だったのが、「副担任」を務めていた中井りかと生徒たちの別れだったように思います。

中井は3月26日(木)放送回で生徒に向けて手紙を読み上げ、「気が付けば私がこの番組に勇気をもらっていました」「こんなに不器用な私に全力の体当たりで心の壁を壊してくるみんなに救われたことが何度もありました」「3Cのみんなを見て、『羨ましいな、私も頑張らなきゃな』と何度も自分を見つめ直すことができました」と感涙。

さらに3月27日(金)放送回で中井は、青春高校のメジャーデビュー曲『君のことをまだ何にも知らない』を女子アイドル部とコラボパフォーマンス。わずか1時間半で振り入れしたとは思えないほどのダンス&アイドルスマイルでスタジオは大盛り上がり! それは2年間、1人のタレントとして一貫してサブMC(副担任)に徹してきた中井が、番組で初めて見せたアイドル姿でもありました。

放送終了後、番組の演出を務めたテレビ東京・三宅優樹ディレクターはツイッターにて「不器用だけど誰よりも生徒想いだった中井りか あの子元気ないけど、どうしたの? あの子悩んでると思うから話聞いてあげて 口癖みたいにいつも生徒の事を気にしてた たくさん喧嘩したけどやっぱ寂しいな」と中井についてコメント。生徒から中井のアカウントへ感謝のリプライも数多く見られました。

確かに中井は誤解されやすいキャラかもしれないけれど、それでも彼女の優しさは出演者、スタッフ、そして番組視聴者にも確実に伝わっていたはず! そして『青春高校3年C組』というチームの絆の強さも伝わる素敵な夕方帯最終回でした(なお番組は4月6日(月)から毎週月曜深夜へ枠移動)。
AUTHOR

左藤 豊


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