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UPDATE|2020/05/03

不安と迷いの中で…工藤遥が語った「モーニング娘。としての誇りとプライド」

モーニング娘。年代記 第22回

アイドルは時代の鏡、その時代にもっとも愛されたものが頂点に立ち、頂点に立った者もまた、時代の大きなうねりに翻弄されながら物語を紡いでいく。モーニング娘。の歴史を日本の歴史と重ね合わせながら振り返る。『月刊エンタメ』の人気連載を出張公開。22回目は2017年のお話。

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2017年のニュースを改めて眺めていると、こんなにも「過渡期」という言葉がピッタリ当てはまる1年は他にあっただろうか、という気になってくる。

例えば2017年1月20日のアメリカ・トランプ大統領就任。自国第一主義を掲げる彼が超大国の代表者に選ばれたことは、1991年の冷戦終結からずっとグローバリズム拡大の流れにあった政治潮流が変化し始めたことを、これ以上ない形で全世界に知らしめた。

また日本国内でも、前年の天皇退位報道や国民的アイドルグループ・SMAP解散と重なる形で、2017年9月20日に平成の歌姫・安室奈美恵が芸能界からの引退を発表している。

しかし少なくとも2017年の段階で、慣れ親しんでいた日々が過去になっていく私たちの中では、反グローバリズムの世界が行き着く先も、次の元号も、平成のカリスマに変わる新しいスターも到底まだ見つけられていない。

あくまでも古いものと新しいものが入り混じる、変化の途中。だからこそ2017年は「過渡期」なのだ。一見迷いなくゴールを目指しているように見えても、そこには少なからず、手探りの不安や苦しさといったリアリティが存在する。

2017年のモーニング娘。についても、本当ならば「過渡期」という受け止め方が合っていたのだろうな、と今さらながらにして思う。

AUTHOR

乗田 綾子


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