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UPDATE|2020/04/04

処女エッセイが話題のAV女優・戸田真琴が考える優しさと生きづらさ

戸田真琴(撮影:松山勇樹)

昨年12月に処女エッセイ『あなたの孤独は美しい』(竹書房)を上梓し、本格的に執筆活動を始めたAV女優の戸田真琴。3月23日(月)には早くも2冊目の著書『人を心から愛したことがないのだと気づいてしまっても』(KADOKAWA)を発売した。

<人生において大切なたったひとつのことは、「あなたの孤独は美しい」という事実>と綴り、世間から浮いてしまった時、無理やり集団に混ざろうとするのではなく、孤独を肯定して自分自身を失わずに生きていってほしいと語る彼女のインタビューを3回連載でお送りする。

3回目のテーマは“優しさ”。処女エッセイ『あなたの孤独は美しい』では「優しさの周波数」というタイトルで、人の優しさについて掘り下げた戸田が考える、優しさと生きづらさの関係とは……。

【写真】戸田真琴の撮り下ろしカット【12点】

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──人前に出る仕事をするようになって意識の変化はありますか?

戸田 根本的な考え方は変わらないんですが、SNSで発信したり、イベントに出演したりしているうちに、どうしたら私を応援してくれている人たちがより心地よくいられるか、というのを深く考えるようになりました。たとえばイベントだったら、「最近、この人は自信を失っていそうだから、わかりやすく優しくしよう」と思うことがあるし、SNSでいろんな人の意見を見て、みんな何を憂いて、何を喜んでいるのかを考えたりします。ファンの方と私というのは、もともとは他人同士なので、あまりぐいっと深く知ろうとしちゃうと引かれてしまったりもします。なので、優しさの深度や他人との距離感というのは日々勉強ですね。

──優しさの深度というと?

戸田 気を遣い過ぎて裏目に出てしまう人っていますよね。私もそのタイプなんですけど、たとえば素敵だなと思っている先輩がいて、「先輩のことがすごく好きなんです」と言ったら、媚びていると捉えられて思いが伝わらないだろうと考えて、逆に全く言わなかったりする。でも、そうすると、相手に思いは届かない。伝えようとしている側と、受け取り側で優しさの深度が違うとそういうすれ違いが起きるんだと思うんです。本当に誰にでも優しいと思われる人間でありたいのなら、一人ひとりの許容できる優しさの深度を見極めて、それに合わせた優しさで接する。ただ私はエゴイスティックな人間なので、本当の優しさは、その人が優しいと感じるよりも、もっと深くにあるんじゃないかと勘ぐってしまうんですよね。自分でも生きづらいなと思います(苦笑)。
AUTHOR

猪口 貴裕

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