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UPDATE|2020/04/19

国民民主党・玉木代表を直撃(1)「田中みな実さんのインスタも参考にしています」

左から玉木雄一郎、井上咲楽 撮影/松山勇樹



井上 反応は大きいですか?

玉木 見てくれた人との距離感が近いし、効果は感じている。たとえば、世論調査をすると、国民民主党は29歳以下の男女からの支持が意外と高い。「支持率が1%の党」と言われるけど、若い層からまあまあ支持されているんだよ。

井上 SNSの使い分けも意識されています?

玉木 YouTubeとツイッターが外向け。インスタとフェイスブックは身内向けという感覚だね。国政選挙で大きく拡散しようと思ったら、YouTubeとツイッターを絡めるのが一番いい。地方選挙なんかだと5000人まで友達が作れるフェイスブックがうまく役立つと思うよ。

井上 何だかSNSのアドバイザーみたいですね。

玉木 ネット向けの広告費が2兆を超えて、テレビを上回ったというニュースがあったけど、今後もその傾向は続くし、SNSも政治家にとって完全に無視できない存在。我々もどちらかと言えば、人に見てもらう商売なので、映える写真を撮り、刺さるコンテンツをアップすることが大事。僕は藤田ニコルさんや田中みな実さんのインスタも、参考にしているよ。

井上 え~!

玉木 やっぱりバズる人のことはチェックしている。上手だなあと思いながらね。

井上 今はSNSで情報を仕入れる層も増えていますからね。

玉木 今、国民民主党は野党第二党で、新聞、テレビといったメディアに大きく取り上げられるのは与党と野党第一党。それは仕方がないことだから、別のフィールドであるSNSを通じて特に若い支持層を広げていこうと力を入れている。もちろん、政策を伝えることは意識しているけど、その前段階として政治や政治家に興味を持ってもらえたら……と。政治家は怖そう、頭固そう、近寄りがたい。そんなイメージを覆したいし、僕のストーリーズを見て「あ、この人は政治家“も”やっている人なんだ」って感じで受け取ってくれたらいいよね。

井上 “も”。

玉木 そう。ちなみに、インスタを手伝ってくれている大学生はこの前、友達から「あんたの推しの人が昨日、テレビのニュースに出ていたよ」と言われたらしい。僕は推し扱いかい! とツッコミつつも、そういうつながり方もありなんだなと(笑)。

井上 選挙でもSNSは重要な役割を担ってきていると思いますが、年配の議員さんほど「1軒1軒回って、足で稼いで」と言われますよね?

玉木 僕はどっちも大事だと思う。アメリカ大統領選挙でも、最後はドアノックで訪問していって「お願いします」が基本だからね。ただ、今回の新型コロナウイルスの影響で、ネットを通して物事を進めることが定着していくのでは。合わせて政治家の選挙活動のあり方にも変化が出るんじゃないかな。

井上 なるほど。

※インタビュー(2)「コロナ不況にならないよう、与野党関係なく全力で」はこちらから。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽玉木雄一郎(たまき・ゆういちろう)
1969年5月1日生まれ、香川県出身。東京大学卒業後、財務官僚を経て、2009年、衆議院議員に。現在、国民民主党代表。YouTube「たまきチャンネル」放送中。
Twitter:@tamakiyuichiro
CREDIT

文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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