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UPDATE|2020/04/19

国民民主党・玉木代表に直撃(3)「上京してひしひしと感じた、地方と都会の“教育格差”」

左から玉木雄一郎、井上咲楽 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は国民民主党代表を務める玉木雄一郎議員がゲストに登場。若者から多大な支持を受ける理由や、圧倒的に優れた“若者感覚”、そして昨今の新型コロナ問題について語る。(5回連載の3回目)


【写真】流行りの曲を弾き語りで披露してくれる玉木雄一郎議員と、盛り上がる井上咲楽

※インタビュー(2)「コロナ不況にならないよう、与野党関係なく全力で」
から続く
※取材は2020年3月16日に行いました。

井上 そもそも玉木さんが国会議員になろうと思ったのはどうしてだったんですか?

玉木 僕は、香川県の大川郡寒川町(現さぬき市)という田舎町の生まれでね。当時の日本は子どもの多い時代だったんだけど、うちの周りは人が少ないから、保育所、幼稚園、小学校までずっと同じクラスだった。1クラスしかなくて、全員の出席番号を覚えていたくらい。

井上 私もそうでした(笑)!

玉木 それで中学生になって初めて隣町の子たちと一緒になって、クラスが2つに。中2のとき、生まれて初めてクラス替えを経験した。高校は高松高校。県庁所在地に出たのね。そしたら、香川県という小さい県内での経験だけど、県庁所在地とそうではない地域では教育の質に格差があると気づいた。

井上 大学は東大ですよね?

玉木 一浪して上京して、そこで今度は都会と地方の教育格差をひしひしと感じたわけ。生まれてくる子どもは、地域や家を選べない。でも、現実には生まれた地域や家で教育の格差が生じる。これはおかしい、と思ったんだよね。学ぶことの機会の平等だけは、どんな地域に生まれようと、どんな家庭に生まれようがきちんと整えるべきだ、と。そういう思いもあって政治の道を選んだんだ。

井上 東大法学部卒で財務省出身。勝手にスマートなエリートのイメージでした。

玉木 田舎者のど根性みたいな気持ちは今も変わらないし、僕が学生時代に感じた格差は今、むしろ広がっていっているんだよ。どんな地域に生まれても、子どもたちが故郷に誇りを持って、頑張ったら報われるという実感を持てる環境を整えたい。

井上 その実感、すごく大事だと思います。

CREDIT

文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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