『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は国民民主党代表を務める玉木雄一郎議員がゲストに登場。若者から多大な支持を受ける理由や、圧倒的に優れた“若者感覚”、そして昨今の新型コロナ問題について語る。(5回連載の4回目)
【写真】流行りの曲を弾き語りで披露してくれる玉木雄一郎議員と、盛り上がる井上咲楽※
インタビュー(3)「上京してひしひしと感じた、地方と都会の“教育格差”」から続く※取材は2020年3月16日に行いました。
井上 教育への思いもあって官僚を辞めた後、2005年の衆議院議員総選挙に出馬されたものの落選してしまったんですよね?
玉木 そうだね。落ちた。
井上 気持ちは折れませんでしたか?
玉木 意外と折れてなかったな。さあ、次のタイミングに向けてがんばるぞ、という気持ち。コツコツ、コツコツ、地元の選挙区の家々を1軒1軒訪ね歩いて、「玉木です。こういうことをやりたいんです」と話して回っていた。
井上 よく切り替えられましたね。
玉木 政治家には前向きさと明るさが必要で、メンタルが落ちていたらやっていられないと思うよ。ただ、落選した直後、東京の宿舎を引き払って香川の田舎に引っ越すときは、切ないものがあったな。特に、妻と子どもには迷惑をかけたから。
井上 息子さんはおいくつだったんですか?
玉木 当時は幼稚園児でね。友達もいたのに、転園を強いることになったし、転園先の幼稚園になかなか馴染めなくて。僕も時間があったから朝、登園に付き添って、そのまま園庭で息子の様子を見ていたのを覚えている。結局、浪人時代は4年続いたんだけど、その間、実家で両親と妻、息子との三世代同居。地域の方々ともたくさん話したし、改めて地方を何とかしなくてはならないという気持ちが強くなった。