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UPDATE|2020/04/19

国民民主党・玉木代表に直撃(5)「ウヨクでもサヨクでもなく、ナカヨク」

左から玉木雄一郎、井上咲楽 撮影/松山勇樹



玉木 極端なイデオロギーを振り回した、なんちゃら主義、なんちゃらイズムから一番遠い党。目の前にある問題を解決し、困っている人を助けていく。それが国民民主党のあり方で、僕たちは働く人が安心して働き続けられるように応援していく政党。コロナウイルスの問題で言えば、みなさんが暮らしと経済の先行きに不安を感じているから、それを払拭するために動く。「仕事がなくなるかもしれない」「売上が立たない」と感じているなら、「そこは安心してください」と言って、経済対策を打ち出す。僕たちは経済に強い政党だという自負があるので、政府や自民党にも協力してもらって、厳しい状況を乗り切るための現実的な知恵と政策を出していきたい。

井上 ただ、世の中的には「立憲民主党との違いが見えにくい」とも言われますが?

玉木 そこもね、元々同じ政党だったわけだから、似ているところはあるよね。ただ、私たちが心がけているのは、右や左に偏らないこと。冗談でよく言っているのは、コオロギはさ、煮たら食えるんだよね。昆虫食が世界を救うという話もあるし……って、これは咲楽ちゃんの方が詳しいよね。

井上 はい!

玉木 コオロギは食えるけど、イデオロギーでメシは食えない。

井上 アハハ! そのフレーズ、私もどこかで使ってもいいですか?

玉木 もちろん(笑)。役立つのはコオロギの方で、偏ったイデオロギーは人を明るくも、幸せにもしないんじゃないか? という思いがあってね。僕は究極のリアリスト。今は「右だ、左だ」という政治じゃなくて、多くの国民のみなさんの声をちゃんと聞ける政治家が求められている。一部の権力者が政治を牛耳って、その権力が世代を超えて引き継がれ、特定の層だけが恩恵を受けるような状況は誰も求めていない。みんな生まれてきた以上、ハッピーになりたいじゃん。これからも、そのお手伝いをする政治をしていきたいよね。

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽玉木雄一郎(たまき・ゆういちろう)
1969年5月1日生まれ、香川県出身。東京大学卒業後、財務官僚を経て、2009年、衆議院議員に。現在、国民民主党代表。YouTube「たまきチャンネル」放送中。
Twitter:@tamakiyuichiro
CREDIT

文/佐口賢作 撮影/松山勇樹


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