──最後に、北原さんがAKB48グループで活動していたときと、卒業してお芝居の世界にいる今、どういった部分に違いを感じますか?北原 最近は、新型コロナウイルスの影響でエンタメ界が沈みがちじゃないですか。そうした中で、舞台や音楽ライブとか、全部ひっくるめてエンタメなんだな、通じるものは一緒だなって強く思うことが多いです。アイドルとしてやってきたこと、お芝居をやらせてもらっていること、どちらも表現すること、誰かに届けるって意味では一緒だなって改めて気づきました。
──確かに、形は違えど誰かの心に訴えるっていうのは同じですね。北原 そうですね。実際、今まではお芝居って誰かに“なりきる”ことだと思っていたんですけど、最近は自分を消しすぎなくてもいいんだなって思えるようになりました。違いを意識するよりも、むしろ同じであることを意識することが多いです。ただ、アイドルと女優は、先生がいるってところは一番違うんじゃないかな。
──先生がいる、というと?北原 特にAKB48グループは人数も多いので、メンバー1人ひとり細かく誰かにプロデュースしてもらっているわけじゃないんです。なので、自分で自分の魅せ方やキャラとかを見つけていかなきゃいけない。でも映画や舞台は、監督や演出家さんという先生がいてくださるので、そういう導いてくださる方がいるのは大きな違いだと思います。私もそうやってお芝居をやらせていただきながら、ちょっとずつですけど、成長できているなって思っています。
(取材・文/土屋恵介、スタイリスト/丸山恵理子<オサレカンパニー>、ヘアメイク/MARVEE、オサレカンパニー)
▽北原里英(きたはら・りえ)1991年6月24日生まれ、愛知県出身。A型。159センチ。
Twitter:
@Rie_Kitahara3▽インフォメーション
『HERO~2020~』
2020年6月19日(金)よりシネ・リーブル池袋ほか全国順次公開予定
廣瀬智紀/北原里英
小松準弥/前島亜美/小早川俊輔/飛鳥凛/伊藤裕一/根本正勝/今立進(エレキコミック)
松尾諭/斎藤工(友情出演)
原作/TAIYO MAGIC FILM 第1回公演「HERO」
監督・脚本/西条みつとし
配給/ベストブレーン
公式HP:www.mmj-pro.co.jp/hero2020/
Twitter:@HERO2019summers