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UPDATE|2020/05/04

北原里英「女優とアイドルは表現して誰かに届ける、同じエンタメ」<後編>

北原里英 撮影/土屋恵介

放送作家、演出家などの肩書を持つ西条みつとし作・演出によるハートウオーミング・コメディ舞台「HERO~2019夏~」(2019年上演)にヒロイン役で出演していた元AKB48メンバーで女優の北原里英。

今年6月、「HERO」が舞台と同一演出家・キャストに松尾諭と斎藤工を加え、『HERO~2020~』として映画化。そこで、再びヒロインを務める北原に、インタビューを敢行。2018年にアイドルを卒業し、女優として歩んできた約2年。彼女が気付いたアイドルと女優の“共通点”とは。(前後編の後編)

>>前編はこちらからご覧ください。

【写真】北原里英の撮りおろしカット&『HERO』場面写真

     *     *     *

──共演者の方々とはどんなコミュニケーションがありましたか?

北原 映画の撮影は、空気感ができあがっていたのですごくやりやすかったです。舞台で1カ月関係を築いてはいたんですけど、みんな個性的で年齢もキャリアもバラバラで程よい距離感だったんです。でも、1カ月空いて映画の撮影が始まったら、なぜかすごく仲よくなっていたんですよ(笑)。舞台中はあまりしゃべらなかった人とも、距離が縮まっていたのが不思議でしたね。でもとにかく、そんな気心知れた方たちとの現場だったからこそ、安心して臨めたことはありがたかったです。空き時間はゲームしていました(笑)。「はぁって言うゲーム」ってカードゲームがあるんですけど、「はぁ?」の言い方でどの感情か当てるっていうのが結構面白くてみんなでやっていましたね。ゲーム中の廣瀬(智紀)さんの超天然っぷりが面白かったです(笑)。

──ベーシックな質問になってしまうのですが、北原さんが女優として演技に対して大事にしているのはどんなことでしょうか。

北原 映画でも舞台でも、描かれていることは、登場人物にとって一瞬のことだったりするじゃないですか。でも、そのキャラクターがそこまでの人生をちゃんと生きてきたように見せられるようになったらいいなとは思っています。昔、『ゆれる』という映画で香川照之さんのお芝居を観たときに、本当にその人の人生、それまでどう生きてきたかまで見えたんですよ。そのときに衝撃を受けたんです。私も、それができるようになりたいと思っていますね。

AUTHOR

土屋 恵介


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