──さて、村瀬さんは2011年にNMB48の2期生オーディションに合格し芸能活動をスタート。加入当時はまだ中学生でしたが、今年3月には23歳の誕生日を迎えました。歩んできた9年間を歳月を考えると、子どもの頃からの憧れだった写真集を発売できることはとても感慨深いのでは？
村瀬 そうですね。私は（シングル表題曲の）選抜に入るのも時間が掛かったほうだし、2期生公演『PARTYが始まるよ』（11年）の初日も16人中16番手だったので……。でも途中で諦めたり「もういいや」と投げ出したりせず、「いつか絶対に上に上がってやるぞ」という気持ちを持ち続けられたことが今につながっているのかなと思います。私、すごく負けず嫌いなんですよ。あまり伝わってないと思うんですけど（笑）。
──確かに村瀬さんはクールというか、あまり感情を表に出さないイメージがあります。
村瀬 悔しいと思っても、それを表に出すのはあまり好きじゃなくて。強がりなんですよね。
──悔しいことがあっても向上心を持ち続けることができたのはなぜだと思いますか？ 9年間続けられている原動力は？
村瀬 やっぱりメンバーの存在でしょうか。昔からNMB48には私に刺激をくれるメンバーがたくさんいたんです。加入当初は同期の2期生同士でポジションを争っていたから常にライバル意識があって「負けたくない！」と思っていたし。あと、シングル選抜やAKB48総選挙などファンの方と一喜一憂できる環境もあって、今まで続けてこられているんだと思います。
──メンバーは今でもライバルでしょうか？
村瀬 いえ。昔はバチバチしていたけど、今となってはもうライバルではないかな。最近はQueentet（吉田朱里・村瀬・渋谷凪咲・太田夢莉）で集まることが多いんですけど、それぞれが自分の強みを見つけて頑張っているので、昔とはまた違った意味での刺激を受けていますね。お互い「私、今こんな仕事をしてる」って報告をし合うのが楽しいし、もちろん相談もできるし、すごく良い関係が築けています。
──お互いの頑張りがモチベーションになっているわけですね。では村瀬さんの今後の目標などを聞かせてください。
村瀬 私はNMB48としてライブで自分を表現することが好きなので、今後もアイドルを続けていけたらいいなと思っています。また個人としては、ファッション系やモデルのお仕事をさらに充実させていきたくて。もっとレベルアップして、例えば化粧品のCMなど映像のお仕事にも携われたらいいなと思っています。
──最後に、読者へ向けて改めて写真集『Sがいい』のアピールを！
村瀬 初めての写真集なので、発売できることが本当にうれしいです。この1冊を通して私のことをもっと知っていただけると思うので、たくさんの方に見ていただきたいです。ぜひ家にいる全員で見ていただいて、どんな反応だったかを私に教えてください！
（取材・文／左藤豊）
▽村瀬紗英ファースト写真集『Ｓがいい』
撮影：熊木優
出版社：主婦と生活社
発売日：4月22日（水）
定価：2,200円 
