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UPDATE|2014/04/10

今こそ奮起の時―SKE48が見せた“ナゴヤドーム後”につながっていた未来とは?

AKB48の姉妹グループが4月4日、5日とさいたまスーパーアリーナで単独コンサート『AKB48グループ春コン in さいたまスーパーアリーナ~思い出は全部ここに捨てていけ!』を開催。SKE48は初陣を飾る4日に登場した。

 SKE48の単独コンサートは2月2日に行なわれたナゴヤドーム以来、2ヵ月ぶり。名古屋がホームである彼女たちの最大目標であったナゴヤドーム後、新たにどんなものを見せられるかが問われるライブであった。

 また、このコンサートに関係するもうひとつの大きな要素として2月24日に行なわれた
『AKB48グループ大組閣祭り~時代は変わる。だけど、僕らは前しか向かねえ!~』のことも触れないわけにはいくまい。

 このイベントでグループ、チームの大シャッフルが行なわれ、SKE48では、名古屋の未来を背負って立つことを嘱望されていた木﨑ゆりあがAKB48に完全移籍。いっぽうでAKB48の2期生で大島優子の盟友、現在は上海のSNH48に所属する宮澤佐江が、SKEの看板チームであるチームSにリーダーとして加入。他にもさまざまな組織変更が行なわれ、ファンの間では期待と不安が入り混じる結果だった。

 そういった状況を踏まえて、このコンサートは開演した。まずはオープニングからメンバー全員で、MCを挟むことなく歴代の全シングルを14曲連続パフォーマンス。SKE48がどんなグループであるかということを存分に見せつける。

 中盤では新チームのお披露目。チーム意識が強いSKE48、チームフラッグを旧リーダーから新リーダーに受け渡す儀式を見せることで、それぞれのチームが歩んだストーリーを新チームにつなげることを示してくれた。

 新加入メンバーはユニット曲で見せ場を。宮澤佐江は新世代メンバーの古畑奈和、北川綾巴を従え『クロス』。NMB48から兼任となった渡辺美優紀は、木﨑ゆりあと『狼とプライド』など、ファンが愛する曲を歌わせることで、融合を図ったように見える。

 HKT48から移籍の谷真理佳は、独自のベクトルで別格の存在感を見せる須田亜香里、松村香織が歌う『ここで一発』に乱入。二人に負けないパワーで会場を大いに沸かせる。同じくHKT48からの兼任メンバーである田中菜津美は、弱冠中2ながら、MCでSKE48の大看板である松井珠理奈や松井玲奈らに臆することなくツッコミを入れ、タジタジにさせていた。

 アンコール明けは東京へ旅立つ木﨑のためのステージ。木﨑には内緒で『遠くにいても』を披露。すると、木﨑は号泣して座り込む。さらに彼女への感謝の気持ちやエールを書く映像が流され、最後にそのコメントで作り上げたステージいっぱいの横断幕が登場。そこには書かれていたのは「ゆりあピースはみんなの誇り」。

 木﨑は「これからもSKE48の魂は生きたまま、いつか『ただいま』って言えるように頑張っていきたい」と涙を拭いながら熱く決意を語った。

 今回のコンサートで存在感を見せたのは新加入メンバーだろう。そのような構成になっていたと言われればその通りだが、遠慮することなく結果を出してきた。昨年以降、人気メンバーの卒業が相次ぎ、さらには妹グループであるNMB48やHKT48の躍進が話題となっている。ここで生え抜きの純血主義を貫いてきたSKE48が、外部の血を入れることによってどう変わっていくのか? 万が一生え抜きメンバーが潰れてしまうようでは、SKE48の未来はない。今こそ奮起の時なのだ。新加入メンバーからの刺激を受け、SKE48がどんな進化を見せるのか? 期待してやまない。(関根弘康)

 
関根弘康  『SKE48 OFFICIAL HISTORY BOOK まだ、夢の途中』(小社刊)を手がけたほか、『週刊プレイボーイ』などでAKB48および48グループのグラビア、記事を担当。劇場やコンサートにも足繁く通う現場主義。

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