FOLLOW US

UPDATE|2020/05/05

引退から1年、レジェンド吉沢明歩が語る「AV女優としてのジレンマ」

撮影/松山勇樹

セクシー女優の吉沢明歩が3月31日(火)に書籍『単体女優 AVに捧げた16年』(光文社)を発売した。昨年3月に卒業するまでおよそ16年にわたってトップ女優としてAV界で活躍してきた吉沢明歩。その間に出演した作品は351本、発売した写真集は10冊にのぼるなど、いずれもセクシー女優としてトップの数を記録している。

卒業後はコラム執筆などを続け、このほど書籍を発売したばかりの吉沢に、AV時代の話から「恵比寿マスカッツ」のメンバーとして活躍したアイドル時代の話、そしてAV引退後の今の話を聞いた。(3回連載の2回目)

※インタビュー(1)吉沢明歩が振り返る「新人時代と恵比寿マスカッツ時代」はこちらから

     *     *     *

──書籍『単体女優 AVに捧げた16年』には恵比寿マスカッツのツアーの打ち上げで「子供の頃に、『アイドルになりたい』って書いたと発表した」というエピソードがありますが、幾つぐらいのことですか?

吉沢 本当にちっちゃい時で3、4歳だったと思います。当時、森高千里さんが大好きだったんです。可愛くて、スタイルが良くて、ソロで歌って踊って、初めてテレビで見た「キラキラした女性」でした。それでアイドルになりたいと思ったんですけど、いつの間にかその夢も忘れていました。その打ち上げでハッと思い出して発表したんですけど、それをスタッフさんが覚えていてくれて、初めてセンターを務めさせて頂いた9枚目のシングル『逆走▽アイドル』(※▽は「ハート」が正式表記。以下同)に繋がったんです。

──歌とダンスに苦手意識があるそうですね。

吉沢 リズム感がないんですよ(笑)。必死でやっているつもりなんですけど、何かが違って、みんなよりもワンテンポ遅れるんですよね。

──AV女優としての吉沢さんは、オールマイティーにこなせる印象なので、それは意外ですね。

吉沢 AVに関しては、監督さんの撮りたいものを100%で応えられるように頑張っていましたし、「アッキーすごいね」って言われたかったんですよ(笑)。だから台本以上に、私のオリジナリティーを出すのが一つの楽しみでした。ただ歌とダンスは努力してもどうにもならなくて……。

──『逆走▽アイドル』のプレッシャーはいかがでしたか。

吉沢 体調が悪くなるぐらいありました。自分のほうが適任だと思っているメンバーもいたと思いますし、そういう子からしたら「何でアッキーなんだろう」と思っているだろうなと。だからこそ、しっかりしなきゃいけないなって思いながらやってました。『逆走▽アイドル』の最後の販促イベントが終わった後に、メンバー全員が呼ばれてマッコイさんから全員卒業を告げられたんですけど、怒涛の日々でしたね。

──マスカッツ卒業後の心境はいかがでしたか?

吉沢 マスカッツが第二の青春でしたし、心の中にぽっかり穴が開いた状態がしばらく続きました。

──もともと団体行動は苦じゃないほうなんですか?

吉沢 全然得意じゃないですし、ずっとピンで動く仕事がメインだったので、最初は大勢で集まって前室でワイワイするのが苦手でした。誰と仲良くしていいのか分からないから探り探りで(笑)。

──誰と仲が良かったんですか?

吉沢 みっひー、ゆまちん(麻美ゆま)、そらちゃんは顔見知りだったのもあって最初から仲が良かったです。
AUTHOR

猪口 貴裕


RECOMMENDED おすすめの記事