──結婚願望はあるんですか。吉沢 あります。二十代の時は仕事の幅が広がっていくのが嬉しくて、全く結婚願望がなかったんです。マスカッツの活動が終わって、デビュー10周年を迎えた時に、「そろそろ引退?」みたいな声がファンの間でもちらほら出始めて。そのあたりから結婚願望も出てきたんですけど、ファンが心配している引退説を良い意味で裏切りたかったんです。海外の仕事もあって、まだまだやれるなって自信もあったし、もうちょっとやりたいなって気持ちで続けていたら16年経っていたんですけど(笑)。
──何歳まで結婚したいですか?吉沢 四十代の大台に乗る前にという思いはありながらも、年齢を気にして結婚したくないなって気持ちもあって。本当に自分のことを思ってくれる素敵な人と巡り合えたら考えたいですね。
──どういう男性なら結婚したいなと思いますか。吉沢 やっぱり私が16年間やってきたAV女優というお仕事を理解してくれるのが一番大事なんですけど、その上で同じような価値観を持っている方なら、長く一緒に生活できるのかなと思います。
──今は焦りもなく?吉沢 焦りはあるんですけど(笑)。焦ってもしょうがないですしね。
──最後に改めて『単体女優』を書いてみての感想を教えてください。吉沢 これまでカッコつけて生きてきた部分もありましたし、みなさんの中に吉沢明歩のイメージがあって、それを崩したくないなという思いにとらわれていました。でも今回、リアルな心情や出来事を書くことによって、素の自分を届けることができましたし、改めて夢のような16年間を過ごすことができたんだなって幸せを実感できました。
▽『単体女優 AVに捧げた16年』(光文社)
発売日:3月28日
定価:1,760円(税込)
出版社:光文社