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UPDATE|2020/05/04

西加奈子の初期短編が乃木坂46主演ドラマで再脚光『サムのこと』『猿に会う』

(C)西加奈子・小学館/エイベックス通信放送

直木賞作家・西加奈子の短編小説『サムのこと』『猿に会う』の2作が、遠藤さくら、賀喜遥香ら乃木坂46の4期生メンバー主演でドラマ化(各4話 dTVにて配信中)され、話題になっている。どちらも著者が「過去の自分にしか書くことができなかった」とふり返る、作家デビュー初期(2004年/2009年)の短編だ。

【あわせて読む】『サムのこと』『猿に会う』特別版トレーラー映像

ドラマでは、『Laundry』『重力ピエロ』など数々の映画作品を手掛けてきた森淳一監督が『サムのこと』を演出。新解釈で乃木坂46の4期生たちがこれから歩むであろう道のりとリンクさせた。

『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』の高橋栄樹監督がメガホンをとった『猿に会う』は、先行き不透明な人生の葛藤を映し出したロードムービーに仕上がっている。

『サムのこと』と『猿に会う』はこれまで別々の刊行物に収録されていたが、このたび、同じくデビュー間もない頃の短編『泣く女』と合わせて一冊になった。人生の踊り場のようなふとした隙間に訪れる、「何かが動く」ような瞬間を捉えた初期3作品を新たに編んだ短編集となっている。

【STORY】
▽『サムのこと』
‹‹午後から雨になった。東海道五十三次の絵なんかに出てきそうな、斜めに降る、細い細い雨だ。››そんな書き出しから始まるそぼふる雨のなか。様々なことが定まらない、二十代男女5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かう。

▽『猿に会う』
‹‹やっぱり、誰かひとりでも仕事をしていたら、こういうことは出来ない。私たちは改めて、自分たちの境遇の有難さを思った。››二十代半ばの、少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」にたどり着くまでを描く。

▽『泣く女』
‹‹ふたりで初めてのナンパもしてみたかったし、出来ることなら、お酒も呑んでみたかった。それが青森、それも、山と海しか見えないローカル線、自分たち以外には、爺さんがひとり乗っているだけだ。››県大会の決勝まで行き、ふたりの夏は終わった。小説家志望の野球部の友人と、なぜか太宰治の生家を訪ねることになった高校生男子が、そのまま足を伸ばした竜飛岬で、静かに佇む女性に出会う。

西加奈子
『サムのこと 猿に会う』
著/西 加奈子
定価:本体490円+税
小学館より発売中

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