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UPDATE|2020/05/05

2年で別人に!『日向坂で会いましょう』未公開SPで日向坂46のバラエティ力向上が一目瞭然

アイドル番組定点観測 第64回

雑誌やweb媒体でアイドルの記事を数多く執筆するライターの左藤豊氏が、1週間アイドルたちが出演するレギュラー番組や冠番組をチェック。その週、テレビで輝いていたアイドルたちについて思い入れたっぷりに語ります。第64回となる今回の観測期間は4月27日(月)~5月3日(日)。

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「士別れて三日なれば即ち更に刮目して相待すべし」(=鍛錬している人は3日もあれば成長する)なんて故事が中国にはありますが、人というのは約2年も経てばまるで別人のように変貌を遂げるものですね。そう感じたのが、5月3日(日)放送『日向坂で会いましょう』(テレビ東京)の未公開SPでした。

2018年7月8日放送(当時の番組名は『ひらがな推し』)の企画「けやき坂46の世界一やりたい授業」でカットとなったシーンでは、教壇に立ち中森明菜について熱弁した齊藤京子が「(中森の)デビュー当時のキャッチフレーズは何だと思いますか?」とメンバーに質問。「ちょっと〇〇な〇〇っ娘」というヒントまで出て、大喜利が得意な日向坂46であれば間違いなく爆笑珍回答を連発する場面だったはず。

しかしそうならなかったのが、2年前の彼女たち。とにかく手が挙がらない。齊藤も「早く手を挙げてください!」と語気を強め、強制指名された富田鈴花は「すぐそうやって私に……」と愚痴をボソリ。「バラエティに強い」と評価され今やアイドルの枠を越えてテレビやラジオで活躍する日向坂46ですが、決してみんな最初から高いバラエティ力を持っていたわけではないのです。

もちろん『ひらがな推し』『日向坂で会いましょう』、または『HINABINGO!』といったバラエティ番組で鍛えられた側面もあるでしょう。また、2019年に放送された『坂道テレビ〜乃木と欅と日向〜 Vol.2』では加藤史帆と渡邉美穂が「普段楽屋では大喜利をやる」と明かし、乃木坂46・欅坂46メンバーを驚かせたこともありました。今の日向坂46のバラエティ力は、きっとそういった鍛錬を経て獲得していったものなのでしょう。

ちなみに、もし録画しているなら1つ前の週の放送回(4月26日放送)の「第2.5回企画プレゼン大会」と見比べていただきたい。上村ひなの発案のパネルクイズを行なった際、回答すべくメンバーがオードリー・若林正恭の前に列を作ったのですが、あまりにもクイズへの積極性がありすぎたため全員が1列に並んでしまいスタジオの入り口付近まで大行列が作られる事態に! クイズにまったく手が挙がらなかった2年前が嘘のようですよね。これこそ日向坂46の「成長の証」ではないでしょうか。

AUTHOR

左藤 豊


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