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UPDATE|2020/05/30

クロちゃん・自粛中アイドルは、SNS配信によって「より“素の状態”が見えるようになった」

クロちゃん


これからは情報番組だけじゃなくバラエティもリモート収録が増えるかもしれない。この限られた状況の中で自分にできることをやっていこうかと前向きに考えています!

さて僕が大好きなアイドルたちも、みんな試行錯誤しながら懸命に頑張っていますね。無観客配信ライブ、リモート握手会、リモートチェキ撮影……。これは実際のライブができない苦肉の策なのかもだけど、僕的にはネガティブな印象はないんですよ。むしろアイドルが新しいコンテンツを使うきっかけになっているような気がする。

中でもすごいなと度肝を抜かれたのは、さしこ(指原莉乃)の手掛ける=LOVEと≠ME。一気に新曲を書き上げると、メンバー24人がそれぞれ自宅でリモートレコーディング、リモート撮影して1週間で公開した。このスピードと勘の良さは真似できないものがありますよ。

僕はコテコテの現場主義者でネットの世界が苦手だったんですけど、家にずっといるものだから、好きなアイドルの配信や過去動画をチェックするようになるじゃないですか。そうすると現場だけでは分からなかったことも見えてくるんです。

アイドル側にしたって今は出かけられないわけだから、「●●ちゃんとイベントで一緒に撮りました」みたいなことをSNSにアップできないわけですよ。ずっと自分の部屋にいて、自分の内面と向き合うようなことを書くしかない。そうすると、より「素の状態」が見えるようになるんです。個々の発信力が問われることになりますよね。

この騒動で経済的にも大ダメージを受けるだろうけど、それにも増して人々の心のケアが必要になっていくと僕は思うんです。アイドルや芸人がなぜ世の中にいるかというと、結局、人を笑顔にするためじゃないですか。当のアイドルだって今は傷ついているはずですよ。自分たちの生活もままならないでしょうし。それでも笑顔を届けようという健気な姿勢には本当に頭が下がります。

3・11のときと違って、今回は被災地公演などはできません。何が模範回答かは誰も分からない。でも震災のときにももいろクローバーZが躍進したように、時代に求められるアイドルは絶対に現れますから。僕自身、アイドルからはパワーをたくさんもらってきましたし。

当たり前だったことが当たり前じゃなくなって、今はライブや握手会のありがたみを痛感しているところです。だからこれで再びアイドルたちと会える日がやってきたら、そのときの感動はすさまじいと思うんですよ。改めてアイドルってすごい存在だなって思いますね。
AUTHOR

小野田 衛


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