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UPDATE|2020/06/21

遠藤利明・元五輪担当相が語る(2)、オリンピックの延期……その経緯と裏側

左から井上咲楽、遠藤利明 撮影/松山勇樹

『月刊エンタメ』に連載中の「井上咲楽の政治家対談」、今回は2020年東京オリンピック・パラリンピック大臣などを歴任した遠藤利明議員が登場。約1年延期となったオリンピックについて語る。(5回連載の2回目)

【写真】遠藤議員のキャッチフレーズ入り“当せんべい”

>>(1)「オリパラでは、日本の次の在り方を示していきたい」から続く

井上 東京オリンピック・パラリンピック担当大臣として準備に携わってきた遠藤さんは、延期の決定を受けてどんな思いになりましたか?

遠藤 もちろん、がっかりしました。ただ、ある程度の心の準備はできていました。3月12日のギリシャでの採火式。そこでIOC(国際オリンピック委員会)のみなさんと話をしていて、これは難しいな……という感触はあったんです。

井上 そうなんですか。

遠藤 もちろん、そのときはまだ開催に向けて最大限の努力をしている段階でしたが、世界中のさまざまな競技でオリンピックに向けた予選会が行えない状況になっていたんですね。その影響で採火式の時点で、代表選手の半分近くがまだ決まっていなかったわけです。

井上 開会の約5カ月前の時点で。

遠藤 一案として、日本で言うならレスリングの吉田沙保里選手のような、誰が見ても代表選出を納得するようなアスリートを予選会なしで選ぶのはどうか? という話も出ました。しかし、それはやはりアスリート・ファーストではないし、公平性にも欠けますよね。とはいえ、私たち大会組織委員会も、選手たちも、IOCも中止にはしたくない。じゃあ、どうするのか、と。

井上 ギリギリまでせめぎ合いがあったんですね。

遠藤 3月の前半に予選会が行えず、選手が揃わないという現実があり、中止ではない選択を模索し、延期が決定したわけです。

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