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UPDATE|2020/06/21

遠藤利明・元五輪担当相が語る(2)、オリンピックの延期……その経緯と裏側

左から井上咲楽、遠藤利明 撮影/松山勇樹



井上 ただ1年後となると、選手のみなさんのコンディション、メンタル面が心配です。もう一度、最高の状態を作っていくのは本当にしんどいと思いますし、選手たちの気持ちはどういう風に汲んでいきますか?

遠藤 各競技連盟から選手たちの声は聞いています。とはいえ、私を含め、組織委員会のメンバーは現役のアスリートではありません。せっかく代表選手に選出され、本番に向けて一番いい状態を作ろうとトレーニングし、メンタル面の準備もしてきた選手たち。そこで、「1年延期です」とされた彼らの本当の気持ちは汲み取りきれないとも思っています。それでも新たなスケジュールに合わせて、彼らが自分の持つ力を十二分に発揮できるよう環境を整えていくこと。最高の能力、最高の力を持っている選手が出場できるような枠組みを作っていくよう組織委員会、IOC、各競技連盟で努力していきます。

>>(3)に続く(21日10:00公開)

(取材・文/佐口賢作)

▽井上咲楽(いのうえ・さくら)
1999年10月2日生まれ、栃木県出身。A型。現在は『アッコにおまかせ』(TBS)などバラエティ番組を中心に活躍。
Twitter:@bling2sakura

▽遠藤利明(えんどう・としあき)
1950年1月17日生まれ、山形県出身。自民党所属衆議院議員。山形県会議員を経て1993年、衆院初当選。副文科相、五輪担当相などを歴任。衆院山形1区、当選8回。

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