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UPDATE|2020/07/02

工藤遥、初主演映画を語る(1)「カッコ悪い姿は見せたくなかったから根性でやりました」

撮影/武田敏将 HM: 市川良子(吉野事務所) ST:鈴江英夫(H)


工藤 それが二の腕とかは使わなくて、指や腹筋を使うんですよ。なので日頃から腹筋をやったり、指を鍛えるためにハンドグリップをやったりしました。

──映画でも共演の鈴木仁さんとハンドグリップをやっているシーンがありますね。

工藤 あのハンドグリップは、私も仁君もお互いに私物でした。空き時間にやっていたら、古厩監督に「それ使っていい?」って言われたんです。

──古厩智之監督は現場でどんなタイプでしたか?

工藤 けっこうSといいますか(笑)。私ができるかできないかギリギリの課題を与えてくるんですよ。しかも付いてくれたボルダリングの先生も「これは工藤さんなら余裕ですよ」とか言うんです。そうしていくうちに、どんどん難しくなって。しごかれながらやってましたね。飛び技で弱気になってた時も、「このシーンがないと面白くないから」と監督に言われて、気合いでやっていました。

──古厩監督はビシビシ指示してくるんですか?

工藤 きつく言う訳ではなく、話口調も柔らかくてほわっとしているんですけど、たまに鬼の顔がちらつくんです(笑)。だから容赦なくボルダリングの本数も登らされましたし、健太郎さんの卓球シーンも、映像に残っている何倍ものラリーをしていてカットをかけないんですよ。「え? 大丈夫!?」ってなるぐらい厳しかったです。その一方で、しっかりと私たちに寄り添ってくれるので安心感がありました。

▽『のぼる小寺さん』
7月3日公開
出演:工藤遥、伊藤健太郎、鈴木仁、吉川愛、小野花梨
監督:古厩智之/脚本:吉田玲子/原作:珈琲
主題歌:CHAI 「keep on rocking」

大好きなボルダリングに一直線の小寺さんは、周囲の目を気にせず我が道を行くタイプ。卓球部の近藤(伊藤健太郎)、小寺さんと同じクライミング部の四条(鈴木仁)、ネイルが趣味のギャル・梨乃(吉川愛)、写真を撮るのが好きなありか(小野花梨)が、目の前の壁に挑み続ける小寺さんの真摯な姿に惹かれていき、やがて自らの目標を見出していく。人気同名漫画の実写化作品で、注目の若手俳優が集結した青春応援ムービー。メガホンを取ったのは『ロボコン』『ホームレス中学生』など青春映画の名手・古厩智之監督。

※インタビュー(2)工藤遥、初主演映画を語る「これからも一緒に頑張って行こうって感じてもらえる存在に」はこちらから
AUTHOR

猪口 貴裕


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