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UPDATE|2020/07/02

工藤遥、初主演映画を語る(2)「これからも一緒に頑張って行こうって感じてもらえる存在に」

撮影/武田敏将 HM: 市川良子(吉野事務所) ST:鈴江英夫(H)

モーニング娘。卒業後、女優としてドラマ、舞台などを中心に活躍している工藤遥が7月3日公開の『のぼる小寺さん』で映画初主演を飾る。工藤遥に撮影時のエピソードや、役作りで苦労したことを聞いた。(前後編の後編)

※インタビュー(1)「カッコ悪い姿は見せたくなかったから根性でやりました」はこちらから

【写真】工藤遥撮り下ろしカットと『のぼる小寺さん』場面カット

──初めて映画初主演のお話を頂いた時はどう思いましたか。

工藤 ビックリですよね。「何事ですか?」みたいな。単純にうれしくて、ずっとニヤニヤしてました。

──プレッシャーも相当大きかったんじゃないでしょうか。

工藤 ですね。最初にお話を頂いた時は、まだ誰が共演者かも分からなくて。相手役を聞いていくうちに、いろんなところでお見掛けする方ばかりだから緊張してきて……。しかも自分が主演という立場でやらせていただくなんて、光栄なことでもあるし、恐ろしいことでもあるし。プレッシャーや焦りがありましたけど、みなさん年が近かったのもあって現場ではフランクに接してくださって、すごく助けられました。

──初めて台本を読んだ時はどう感じましたか?

工藤 小寺さんが喋らない!(笑)。どのシーンにも小寺さんがいるのに、全然喋らないから役柄が想像しにくかったです。小寺さんと伊藤健太郎さんが演じる近藤君との関係性が重要なストーリーなのに、二人が会話するシーンはどこにあるの?って。

──実際に小寺さんを演じてみていかがでしたか?

工藤 あまり喋らないから、人の話も聞いてないんですよ。余計な情報が入ってこないので、役に没頭しやすかったです。ボルダリングのシーンでは、ただただ登ることに一生懸命でしたし、すごくやりがいのある役で楽しかったです。

──ひたむきな姿はモーニング娘。時代の工藤さんを彷彿とさせました。

工藤 本当ですか? 確かに通じるものはあると思います。小寺さんも表にはそんなに出さないですけど、内に秘めた負けず嫌いというか。何かを始めたら貫き通すところは似ている部分があると思います。私には、小寺さんほど他人からどう見られるか気にしないで、何かに没頭する強さはないですけど、我が道を行くところは似ているのかなって思います。ボルダリングってスポーツ自体が己との闘いなので、すごく私の性格に向いていました。
AUTHOR

猪口 貴裕


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