派手な演出と熱いストーリーで今話題を集めているテレビ朝日×ABEMA共同制作ドラマ『M 愛すべき人がいて』。主人公「アユ」を演じるのは今作が女優初デビューとなる歌手の安斉かれん。その存在感はベテラン共演者に負けず劣らず。そんな安斉は、事務所の大先輩である浜崎あゆみを演じることに対してどう思っていたのか?(2回連載の2回目)
>>安斉かれんが語る『M 愛すべき人がいて』(1) 「撮影中にみんな笑っちゃうこともしょっちゅう」から続く【写真】安斉かれんが“アユ”を演じる話題のドラマ『M 愛すべき人がいて』 * * *──安斉さん自身は演じる上でどうですか? ある程度は素の自分を出しているのか、完全に役に没頭しているのか。安斉 この作品は時間軸が長くて、10代で上京したときからスターに上り詰めるストーリー。今はまだドラマも序盤だし、若い頃のアユを演じている段階。だから監督さんからも「もっと初々しい感じを出して」というオーダーをよく言われます。気を抜いて素の自分を出しちゃうと、「ちょっと落ち着きすぎてオバサンっぽくなっているよ」とかダメ出しされますし。演技に関して言うと、「初々しい感じを出す」というのはかなり意識しているポイントかもしれないです。
──なるほど。安斉さんの演技は女優らしい“演じている感”がないというか、いい意味でアマチュアっぽさが目立ちます。そのへんも意図的な部分があるんですね。安斉 正直、まだまだ私のお芝居が未熟な部分があると思います。歌手として歌うことって、私の中では、自分を表現することなんです。一方で、お芝居は、自分じゃない人を表現すること。求められる要素が真逆なので、とにかく、自分なりに一所懸命にやるしかないと思っています。
──今後のストーリー的には、カリスマ化していく浜崎さんを演じることになるはずですよね。安斉 そうなんですよ!そこは、とても難しいところで……。というのも、私はスーパースターになったことがないので、今から頭を悩ませているところでなんですが、一生懸命イメージトレーニングをしようと思います。