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UPDATE|2020/07/08

人気拡大中のプロ麻雀リーグ・Mリーグ MVP、女流プロ 魚谷侑未が語る覚悟「命を懸けて麻雀を打っています」

女性Mリーガー・魚谷侑未



「今までは、打ち込む時間や歴の長さの違いもあって男女の成績に差が出ることは普通でした。でも最近は女流プロの意識も『見た目だけじゃなくて勝たなきゃ、強くなきゃだめだ』と変わってきた気がするんです。それもあって私は、1年目が始まるときに『麻雀に性差はないということを証明します』と宣言したんですが、成績的にはボロ負けしてしまって(苦笑・1年目の個人成績は21人中18位)。

自分がやろうとした、鳴き仕掛けを多用する(スピード重視の)麻雀がMリーグの舞台ではしっくりこなくて。シーズン中にも修正しようとしたんですがうまくいきませんでした。当時はチームの足を引っ張っている状況が重くて、試合に負けた日はなかなか家に帰れず近くの公園で2時間考え込んだりすることもあったので…。

たまたまかもしれないですけど、こうして2年目にようやく結果を残すことができてよかったです。『今年はもし負けても、自分がやろうと思った麻雀を貫こう』『チームメイトを信頼して結果を受け入れよう』と決めて、それで心が軽くなって、成績につながったのかな、と思っています」

2019シーズン、魚谷が所属する「セガサミーフェニックス」は年間優勝を決める「ファイナルステージ」に駒を進めたが、あと一歩及ばず準優勝に終わる。

魚谷は最終戦の最終局、優勝のための条件を整えて息も絶え絶えになりながら一牌、また一牌と祈るように自摸(ツモ)を繰り返し、最後の最後まで闘い続けた。そこには麻雀を「たかがゲーム」と断じることができない真剣さと興奮、切迫感が漂い、見る者の胸を熱くさせた。


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