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UPDATE|2020/07/17

吉田豪、眉村ちあきの魅力を語る「誰もが認める音楽の才能と異常な吸収能力」

映画『眉村ちあきのすべて(仮)』

圧倒的なメロディーセンス、ユニークな歌詞、伸びやかな歌声で聴くものを魅了する“弾き語りトラックメイカーアイドル”眉村ちあき。ミュージシャンとして作詞作曲や楽曲制作までこなすだけでなく、テレビやラジオでは天性のトーク力を発揮。さらには自ら会社を設立し、ユニークなイベントやライブを開催する。そんな多彩な才能を発揮している彼女がエグゼクティブプロデューサー、主演、音楽と1人3役を担当した映画『眉村ちあきのすべて(仮)』が7月17日(金)より公開された。それを記念して、ブレイク前から彼女に魅せられてきたプロインタビュアー吉田豪氏が、眉村ちあきの非凡な才能を語る。

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【写真】ドキュメンタリー? 予測不能の映画『眉村ちあきのすべて(仮)』場面カット

 眉村さんと初共演したのは2017年5月6日の「武道館アイドル博」です。ギターを背負って、いじってください感は出ていたんですけど、死ぬほどアイドルがいたので、これといって爪痕は残せず終わりました。その前から路上ライブ動画を観たことはあったんですけど、その時点ではオタとの距離が異様に近いのが気になっている程度でした。その年の12月10日に高円寺パンディットで、眉村さんとトークイベントをやったんですけど、その時はトークが100点だったのと、吸収力が異常でした。

当時から即興で歌を作っていて、それは今ほどの完成度ではなかったんですけど、休憩中に顔をいじったアイドルの話をしてたら、そのまま曲にするんです。裏表はゼロで、ここだけの話が存在しない。悪意はないんですけど、隠しごとのできない人なんですよ。

よく「お勧めのアイドルは誰ですか?」と聞かれるんですが、毎回答えに困るんです。音楽が良いだけだと紹介しにくいし、面白いだけだと素直にお勧めもできない。ところが眉村さんは、株券を作って、ファンと遊んで、行動自体がおかしな人なのに、ちゃんと曲も作れて、即興という取っ掛かりもあって。面白おかしい説明をしやすいんです。
AUTHOR

猪口 貴裕


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